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(その2)演奏編です。後から知ったのですが、入場者数は14,000人とのことで、昨年の約9,000人を遙かにオーバー。ですが、会場そのものはキャパが大きいので、特に入場制限されることは無かったようです。それにしても大植英次さん&大フィル、凄い人気です。<上の写真はasahi.comより>

6時30分、いよいよ開演です。昨年同様、バーンスタインの「キャンディード」序曲で華やかに始まりました。大植英次さん、今年は白のジャケットで登場です。これは明るく華やかでこのようなお祭りコンサートに合っていますね。身体を揺すったり(これが迫力あり(^_^))、時にはオケに任せたり変幻自在の指揮ぶりでした。合い間のトークも一生懸命(笑いをとろうと?)頑張っておられました。どうやら日本語よりも英語などの方が得意なようでしたね。チェリーが桜となかなか出てこなかったりも。アナウンサーの司会をつけたら進行もスマートで楽になるのでしょうが、大植さんはあくまでも”大フィルによる手作り感”を大事にされているようでした。これは非常に素晴らしいと思います。

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今年のプログラムは以下のようなものでした。

  バーンスタイン/「キャンディード」序曲
  ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」第4楽章
  ヨハン・シュトラウス/ワルツ「美しく青きドナウ」
  サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ
             (Vnソロ)見渡風雅----小学生ですが堂々の演奏!
                          指揮者に投げかける視線もプロ級

  J.ウィリアムズ/映画「E.T.」フライング・シーン
  ラヴェル/ボレロ
  チャイコフスキー/序曲「1812年」

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「新世界より」は私も大好きな曲で、コンサートで終楽章に入るとゾクゾクっとするのですが、いきなりの終楽章はやっぱり感銘度がちょっと落ちますね。でも、この曲のこの楽章の魅力・迫力をみんなに知ってもらいたいという気持ちはよーく分かります。「E.T.」では大植少年(?)が自転車の前カゴに「E.T.」を乗せてステージ上を走り回るという抱腹絶倒のパフォーマンスで大受けでした。しかし、大植さんの体重では自転車は空には飛び立ちませんでした(^_^)。

今年は「ボレロ」が素晴らしかったです。TV収録もしているし、1万人超の大観衆を前にプロ奏者とはいえソロ演奏はプレッシャーがかかると思うのですが、皆さんさすがでした。パーカッション部隊がステージ前に並ぶのも分かりやすくて良かったです。驚いたのは、小さな子供達もたくさんいるのに、14,000人の人々が冒頭のスネアドラムの最弱音を静かに聴いたことです。私はこの静けさに大感動しました。そして、ソロパートごとに大植さんが「今のは、○○でした」と楽器の解説をされました。もちろん、その度に控えめですが拍手が起こります。管楽器のソロはロイド・タカモトさん(でしたよね?)がトロンボーンでしっかりと締めくくられました。見事な演奏です。最後は弦も加わって怒濤のコーダ。大喝采の中、大植さんが各ソロ奏者とパーカッション陣の健闘を讃えました。「1812年」は昨年、途中でPAの音が聞こえなくなるミニ・アクシデントがあったのですが、今年は快調。予期しているとはいえ大砲の轟音には身体がビクッとしました。鐘の乱打も華やかでコンサートの終曲にふさわしかったと思います。

 <アンコール>
  ロッシーニ/「ウィリアム・テル」序曲
  童謡メドレー~夕やけこやけ・七つの子・ふるさと
  外山雄三/「管弦楽のためのラプソディ」より、八木節

「ウィリアム・テル」序曲。やはりこの曲は手拍手で聴衆も参加できるので会場は一気に盛り上がります。大植さんも熱心な手拍手指揮でサポート。童謡メドレーでの全員参加の合唱も良かったです。大植さんは舞台下に降りたりと聴衆とのふれ合いに務められたので、途中、長原コンマスが弓で指揮をとっておられました。アンコールのラストはオケメンバー全員が色とりどりの鉢巻きを締めての八木節。これも嬉しいパフォーマンスでしたが、鉢巻きの締め方にもう一工夫欲しかった気も(祭りっぽい締め方をされている人もちらっとおられたようですが)。まあ、これは贅沢な注文ですね。アンコールでの動~静~動の曲目構成は見事でした。

わずか2回で完全に定着したかの感があるこのコンサート。来年はどんな趣向をこらしてくれるのでしょうか。入場方法などに改善の余地はあると思いますが、これからもずっと続けてほしいものです。

◎参考HP、ブログ:

   そこぬけさんの”大植英次 in OSAKA”
   mayukoさんの”a*la*domo”
   にゃお10さんの”痛快 エブリデイ クラシック”

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