近代化遺産探訪―知られざる明治・大正・昭和(エクスナレッジ)
★★★★☆:90点
文・清水慶一、写真・清水襄
古い建築・集落・遺構を探して北へ、南へ。
机上の研究だけでは分からない地元の声を聞きながら、建物をめぐる社会背景から地域性、時代性まで独自の視点で探る新しい”多角的近代建築入門”(帯から)
雑誌『建築知識』連載の単行本化だそうです。
近代化遺産となっていますが、産業遺産や土木遺産は比較的少な目で建築の比重が多いように思います。また、カラー写真満載なのですが、文章も多めで結構ズッシリです。私はまだ写真をざっと見ただけですが(これはいつものこと)、近代建築関係の本などであまり採り上げられない建物も多いですね。写真のアングルもなかなか新鮮に感じました。
そうそう、大阪関係では綿業会館や大阪倶楽部、旧阪急梅田駅コンコース、浜寺公園駅舎も出てきます。
2800円は多少高めの値段設定ですが、その価値はあると思います。
■文化・娯楽関連
近代洋式温泉考
もう一つの殖産興業 ド・ロ神父と鉄川与助の建築
幻のリブート・ホテル時代
繚乱たる産業の館 綿業会館と大阪倶楽部
アール・デコの温泉 下呂温泉湯之島館を訪ねる
■産業・交通関連
木曾川電源開発事情(前編) 桃介と貞奴の夢
木曾川電源開発事情(後編) 桃介と貞奴の夢
産業施設としての駅舎
「飛騨の匠の文明開化」 八代阪下甚書の建築
海と鉄の建物 北九州市の近代建築
海を臨む洋館 秋田商会と四階楼
山と海の洋館 尾鷲山林王の邸宅
閉ぎきれた山の向こうに 空知の産炭地を巡る
シルクカントリーを巡る
■教育・厚生関連
山形県洋館めぐり 東北に咲いた近代建築の華
測候所に咲いた建築家の夢 鹿児島と松山の気象台をめぐつて
象徴としてのキャンパスと校舎(前編) 古都に咲いたミッションの華
象徴としてのキャンパスと校舎(後編) 古き良き時代の学校建築
■町並み・民家・集落関連
「唐桑御殿」探訪記
「京は遠ても十八里」 鯖街道とその建築
北前船と西洋館 北前船の集落・湖北の港
銀山の再生 石見銀山・大森の新しい動き
対馬国建築紀行
忘れられた西洋舘 四阪島住友別邸と別子銅山の遺構
二つの諸戸邸 桑名の山林王を訪ねる
北上川スレート紀行 登米・雄勝を訪ねる
軽井沢のリゾート建築 宍戸實先生のことなど
参考文苧建牡データ