
先日、TVで放映していた「ハウルの動く城」。何と視聴率が33.4%だったそうで、宮崎アニメの人気衰えずといったところですね。
この映画は2004年11月に映画館で観たのですが、映画としての完成度に疑問符をつけていました。今回は、PCを触りながら子供達が見ているのを時々横目でチラチラと眺めただけでしたが、ほぼ同じような感想でした。前回、点数をつけていなかったのですが、改めて採点すると★★★★’:75点くらいかなあ。映像の美しさ・素晴らしさは、やはり映画館の大スクリーンでないと物足りなく、その分、劇場での採点から5点ほど減点です。
この映画には、これまでの宮崎アニメのモチーフが多数用いられており、「おー、出てきた出てきた!」といった嬉しさ・楽しさがあった反面、色んな要素を詰め込み過ぎて結局、消化不良を起こしたような気がします。とくにハウルの苦悩の原因にもなっていた”戦争”の部分は、何だかなあ。
既に多くの人が指摘しているように、ストーリー的にもよく分からないところが多数ありましたし(何度も見てじっくり考えると分かってくる・・・っていうのは、アニメにはふさわしくないと思うんですけど・・・)、ラストのバタバタとした謎解きというかまとめ方は性急過ぎる気がしました。全体的にバランスが悪かった感が強いです。確か、宮崎アニメを見ていて時間が気になった(長いなあと思ってしまった・・・)のは初めてだったはず。
と、批判的な意見を色々書きましたが、建物・メカ・自然などのディーテールの緻密さ・凄さ、飛行・浮遊シーンの独特の感覚・素晴らしさはかなりのもの。特に、ソフィーとハウルが初めて出会って空高く歩行するシーンは見事でした。サブキャラ「かかしのカブ」もちょっと不気味でしたが秀逸。題名にもなっている”動く城”は、モチーフとしては非常にユニークだったのですが、今イチ凄い面白さにまで至らず残念!
私にとっては、惜しくも傑作になりそこねた作品です。