解夏を見ました。★★★☆~★★★★’:70~75点あえて言えば、難病(ベーチェット病)を題材にした純愛映画でしょうか。
つらいシーンはあるのですが、あまり深刻になりすぎず、淡々とした静かな描写が美しい長崎の風景と相まって印象的でした。同じ題材でも、アメリカ映画だったら異なった描き方をするだろうなと思いながら見ていました。
その意味で日本的な映画でしたね。
ストーリーは類型的とも言えるのですが、主人公の大沢たかおの脇を固める俳優が良かったです。彼の目となることを決意した陽子の大きな愛。石田ゆり子は理知的で頑固で愛くるしい陽子役にぴったりでした。
田辺誠一 :友として、べたつきのない明るい接し方が好ましい
渡辺えり子:ほどよい笑いを提供
松村達雄 :久々にお顔を拝見。枯れた味が見事。隆之にとってこれからの人生の師
となるのか
富司純子 :母としてつらい立場にありながらも気丈にふるまう。そばに陽子がいて
くれる嬉しさ
小学校の教諭として生徒たちから慕われていた隆之。
病気のために職を辞したのですが、教え子から来た手紙が胸を打ちます。
「先生、岡部が(?)いじめにあっているようです。先生、助けに来てください」
かなり進んだ病状。子供達のもとへ助けに行けないもどかしさ・悔しさ・・・。
このシーンは良かったですね。
徐々に進行する病気の恐怖と闘いながらも、生まれ故郷の景色を、愛する人々の顔を脳裏に焼き付けておこうとする隆之。そんな彼を何とか支えようとする周囲の人々。
隆之の人柄の良さもあるのでしょうが、人々の優しさが心にしみ入りました。
”人はみな一人では生きていけないものだから”(さだまさし ならぬ 中村雅俊)
■参考ブログ:jura'file+++movie
----------------------------------------------------------------------
映画の本質から外れますが、この映画は建築ファンとしても嬉しかったです。
実はこの日、「九州遺産」という本を購入。そこにあった活水学院の写真に目を見張ったのですが、その建物が夜に見た映画に出てくるとは!何という偶然。
隆之の実家の家も良かったですね。
外観全景は映らなかったのですが、下見板貼りの外壁。玄関脇の丸窓。室内には味わいのあるステンドグラスが間仕切り的に使われていました。
インテリアも含めて喫茶店のような感じだなあと思いましたが、実際の建物もそうだったのかな?
緑の多い庭も美しかったです。
長崎は行ったことがないのですが、素敵な街ですね。
長崎の街がこの映画をより印象づけてくれました。