数日前にこのようなニュースが報じられました。
子どもと接する職業に従事する際に、性犯罪歴がないことを証明する所謂「日本版DBS」。
公的機関である学校、保育所が全職員が対象なのは当然でしょう。
ひっかかったのは記事内の
「学習塾やスポーツクラブなどについては、義務化の対象から外れる見通しになっている。」
の部分です。
これに即反応したのが認定NPO法人フローレンス 様 の 駒崎弘樹 会長
note で怒りをあらわにし、子どもと関わる仕事ほぼすべてを対象とするよう、
強く訴えています。
そしてこの報道の約2週間後に出たのがこのニュース。
何ともタイミングを合わせていたかのような…
それは別として、私はバイト時代から考えると、塾業界にすでに20年ほどいる人間です。
ボスは女性で、その影響もあるのか昔から女子児童・生徒が多い塾となっています。
正直、状況や言動、行動にはめちゃくちゃ気をつかいます。
女児が入塾する際には、必ず保護者と子どもに確認もします。
基本的に教室で生徒と2人きりになる事はしません。
どうしてもの際は教室のドアを開け、出口に一番近い場所に座らせて指導します。
男子・女子関係なく、低学年だろうと、どんなケース(褒めるなど)でも触れることは
しないし、後ろから覗き込むような形での指導も極力避けます。
児童・生徒と他の職員・上司の許可なく規定時間外に塾外で指導した場合、
それで講師はさようならです。熱意とかそういう問題ではありません。
居残り、呼び出しの補習は必ず保護者に連絡して許可を取り、そのことを
皆で共有し、他の講師等がいる時間に行います。自習室も申告制です。
しかしこれらは塾に人を雇ってからのことで、現在は講師希望できた人物が
子どもをどのように見ているのか、子どもにどのような行動をとってきたのか、
直接的に言うと、子どもを性対象として行動したことがあるのかといったことへの
情報を得ることはできません。
記事内の講師も保護者から指導熱心な人物思われ、信頼もされていいた様です。
しかし、裏ではそれは自分や同様の人物の性欲のため、その立場を利用していたに
過ぎません。
保護者としては恐怖と圧倒的な憎悪、同業者としても最も忌むべき行動で、
二度とこの業界に戻ってこさせたくない人物です。
しかし、この講師は前があるかのようなことを書き込んだという情報も見られました。
真偽は定かではありませんが、同じような子どもと接することのできる職に戻っています。
このようなことをなくすためにこの日本版ＤＢＳを作るものだと思っていましたが、
なんと除外される可能性があるとは…
もし外されたとなれば、そのような人物に食い物にされる業界となるでしょう。
子どもだけでなく、雇う側のリスクは跳ね上がります。
セキュリティー面の改善も求められ、そのための支出は、授業料や設備費等経費として、
利用者である家庭の負担になります。今以上に持つものと持たざるものでの教育格差が
生まれることになるでしょう。
民間は民間で工夫して何とかしなさい。
ってことかもしれませんが、こればっかりは無理ですよ。はっきりとしている人物くらい、
入り口で切り捨てさせてくださいよ。
前がある人の再出発について、色々な意見があると思います。やるべきことをして、
社会に出てきた人すべてをつまみ出せというわけではありません。
しかし、性犯罪は別だと思います。
令和5年6月27日に子ども家庭庁(家庭は…)での有識者会議資料があり、性犯罪についての
ものがありました。この時は
「こども関連業務従事者の性犯罪歴等確認の仕組みに関する有識者会議
第１回会議配布資料」
議事録も少し読みました。再犯率に関しては言及されている構成員の方もおられました。
データによってはかなり高い数字が出ているものもあるとのことです。
ただ、高いからどうとかいうわけではなく、性犯罪の凶悪性、特に子供の時に与える
傷の大きさを考えると、「罪を憎んで人を憎まず」という言葉もありますが、さすがに…と。
また、議論(第１・2回)の中心は幼保、学校、ベビーシッター、支援ボランティアが中心で、
あまり民間の習い事関連には言及されていない印象でした。まだ公開されていない
第3回で何か動きがあったかもしれませんが…
長くなりましたが、なんにせよ入り口ではじけるものをください。未然に防ぐ方法があり、
それを運用している実績も他国にある。
宜しくお願いします。
では。