お久しぶりです。

 

子どもたちを学校の送迎バスと保育園に送り、ふと見るとこんな記事が。

 

 

子どもを通わせている保護者としての思うところを書こうかと思います。

 

まず初めに、放課後等デイサービス(以下放デイ)利用にあたって、この送迎サービスは

無くてはならないものです。

息子は知的・身体の重複ですが、どちらかであろうと子ども自身での移動は困難であり、

危険です。また支援学校は通常の学校とは違い自宅近辺にあるとは限らず、放課後に

保護者が放デイへの送迎をすることは、肉体的負担だけではなく、精神的・経済的負担も

相当のものになります。

 

息子の通う事業所は送迎時の添乗は職員の方一人で、使用する車は一般的なミニバン。

これは大抵のそうなのではないでしょうか。特別な福祉車両というわけでもなく、ごく普通の

ものです。そこに子どもは多くて3人乗っているようです。放デイの一日の定員は決まっていて(確か10人)、毎日同じ子どもとは限らず、通学地域もバラバラ、送迎の希望時間もずれが

あるそうです。

 

この状況で改善の方法としては人員の問題なのでしょうが、このような送迎の状況で二人添乗にするのは、現場として現実味がないように思えます。もちろんそうできれば一番だとは思いますが、おそらく難しいのではないかと。人手不足や報酬についてはよく聞きますし…

となると、車載カメラでの抑止が一番現実的なのではないでしょうか。あとはGPSで長時間の停車などをチェックし、異常行動を監視するといった方法も考えられるかなと。

 

しかし、これらで被害をなくすことができるかというと、事後の証拠確保と抑止力でしかなく、

完璧に被害を防げるものではないとも思います。施設利用者としては、雇用主側が普段から

職員をチェックし研修・指導を行ってもらい、利用者である我々は監視し、信頼するしかない。

ただ任せるのではなく、自分の子どもを守るためには必要でしょう。

 

また、雇用主が職員を採用する際に、以前これに類する問題を起こした人物ではないことを

確認できる仕組みは最低限必要でしょう。教職員採用では懲戒処分者をデータベース化して

管理できるようになるようですが、子どもと接する機会のある事業にはこういうデータベースの

構築と利用は必要だと思います。

 

長くなりましたが、「これで絶対大丈夫」というものはなく、「これで少しはマシ」を広げていく

ことが大事なのだろうと思います。

 

 

 

最後に一点、この記事の

 

「危険な「放課後デイ」送迎サービス…障害児へのわいせつ行為横行」

 

というタイトルはどうなのでしょう。私は少しやりすぎなのではないかと思いました。

「横行」という言葉は相当強い意味を持つ表現だと思います。どの事業所も放置している

問題ではないでしょうし、大部分の事業所で事件は発生ていないでしょう。

そんな中で、そこら中にあるような感覚を引き起こすこの言葉は、果たして適切なのでしょうか。通わせている保護者には不安や職員への不信感を与え、通わせていることに罪悪感を持つ方も出てくるかもしれません。一方職員の方は必要以上の萎縮につながることも考えられます。

 

確かに危険は潜んでいるかもしれません。それに警鐘をならすことはメディアの役割として

必要でしょう。しかし、その言葉を受けとった当事者の感覚を少し知って欲しいです。

 

長くなりました。お読み下さり、ありがとうございます。

 

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