一般的に、
「甘咬み」を止めさせないと、
「本氣咬み」するようになり、
「噛み癖」が付く。
と、言われますが、
これは、間違いだらけですね。
犬の「かむ」ことについては、
とても重要なことなので長くなります。
ご容赦を。
「噛み癖」
という名称はおかしいのですが。
「噛み癖」と言われるほど、
「よく嚙むような状態」
ということですね。
「噛み癖」と言われるほど、
人の手を「すぐ咬む」・「よく咬まれる」
というのは、
「犬」と「人」との関係性の問題です。
犬の立場から言うと、
自分の言い分がよく伝わる方法が、
「咬む」ということ だと学んだから、
多用しているに過ぎません。
「咬む」こと以外に、伝わる方法があれば、
咬んだりしません。
本来、
飼い犬が飼い主を「咬む」ということは、
有り得ないことなのですから。
でも、
かなりの頻度で「ある」というのは、
犬のせいではなく、
人間側の問題です。
人間が、
自然と掛け離れた生活をして来たこと。
と、
生き物との関係や付き合いに、
技術やマニュアルを持ち込み過ぎた。
ことなどが理由や原因です。
そして、「甘咬み」 と 「本氣咬み」
「甘咬み」を止めさせないと、
「本氣咬み」するようになる。
のではなくて、
「甘咬み」を止めさせるから、
「本氣咬み」するようになるし、
そもそも、「甘咬み」とは、
止めさせるものではなくて、
出来るようにするものです。
ですから、本当は、
「甘咬み」を出来るようにしないから、
「本氣咬み」するようになるのです。
質問
「本氣咬み」の反対は、
「何咬み」ですか?
「本氣咬み」とは、
強くかむ、ケガをするほどかむ、ことですね。
この「本氣」とは何かというと、
真面目な心、真剣な氣持ち、
本当の氣持ち、という意味です。
真剣な氣持ちで「咬む」ということ。
「甘咬み」とは、
軽くかむ、優しくかむ、ことですね。
この「甘い」とは何かというと、
楽しく氣持ち良い、心がとろける思い、
攻撃が厳しさを欠いて手ぬるい、
という意味です。
心がとろける思いで「咬む」ということ。
「かむ」という漢字に、
「噛む」 と 「咬む」 がありますが、
辞書的に意味は一緒です。が、
私的には、
「噛む」は、「口+歯」と書き、
口にある歯を、上下に動かすこと。
「咬む」は、「口+交」と書き、
口を使って、交わる、付き合う、やり取りすること。
物や食べ物を「噛む」と、
犬や人を「咬む」は、
意味や使い方が違うと思う。
辞書的に「かむ」とは、
①食物を砕いたり切り離したりするために、歯を上下に動かす。
②愛情の表現として、相手に軽く歯を立てる。
③道理を以て、説き伏せる。
などとあります。
①は、「噛む」
②は、「甘咬み」
③は、「本氣咬み」
ではないでしょうか。
先程の、質問の答え
「本氣咬み」の反対は、「甘咬み」
ですね。
「甘咬み」を出来るようにすると、
「本氣咬み」することはなくなる。
ので、
手を使って、犬とのコミュニケーションが出来るようになり、
犬との関係性が良くなります。
すると、
「本氣咬み」して訴える必要は無くなるので、
「噛み癖」という名称は無くなりますね。
犬との暮らしにおいて、
「咬む」ことについては、
とても重要です。
他に何も教えなくても、
「咬みつきの抑制」だけは、
教えなければならない。
というほど重要な事なのです。
ですから、
オンラインサロン
「犬笑教室」の中でも、
詳しくお伝えしていきます。
公式LINE
やまあす「育犬」日誌でも、
違う角度からお伝えしています。