悲恋 破られたラブレター | HIRO WORLD ブログ

悲恋 破られたラブレター

快傑ズバット

少し遅れましたが、阿藤快さん追悼企画としてズバットでゲスト出演された回を見てみたいと思います。


悲恋 破られたラブレター

19話「悲恋 破られたラブレター」です。1977年6月8日放送。

「破れた」と「ラブレター」で韻を踏んでます。

八鹿いぶき

今回の主役は、スケスケテニスウェアの彼女、八鹿いぶき。名前はOPクレジットでわかるのですが「八鹿」ってなんて読むんだろう?と思ったら劇中で何回か呼ばれます。「ようか」だそうです。演ずるは遠藤薫さんという女優さんで、テレビ・映画の出演歴が少ないのか情報は出てこなかったのですが、とりあえずめちゃめちゃカワイイです。


で、サワヤカにもほどがあるテニスのコーチ・石上さんに彼女がラブレターを渡すに渡せなくて・・・というところから話が始まります。

セントデビル登場

阿藤快さん(当時は阿藤「海」さんです)演ずるセントデビルが登場!

この殺人事件現場を偶然目撃してしまったために、いぶきは命を狙われることになります。


用心棒・レッドフォード登場

これまた偶然(?)、彼女を助けた早川の前に現れる用心棒、レッドフォード!

早川いわく「魔の鎖鎌師」。鎖鎌に「師」なんかつくんでしょうかと思ったんですが、鎖鎌術という武術は実際に存在するようなのでやっぱりあるのかも。ただ、純和風な武器を日本で二番目にうまく使える人が横文字の通り名でしかもカウボーイスタイルってのは謎ですが。


そしてレッドフォードの技で、彼女は宙吊りにされてしまいます。


2年G組?

それに対抗して早川、宙吊りになっている彼女めがけて鎌を投げ(危ない・・・)、鎖を切ります。この場面、胸に「2G」という組章らしいものが見えることから、まったく語られていない彼女の素性は「2年G組の高校生」と考えられます。するってえと、先ほど「テニスのコーチ」と書いた石上さんは、「町のテニス場のコーチ」なのではなく「テニス部の先輩」か何かかもしれませんね。


それはともかく、鎖を切ったので彼女は落ちてくるわけですが・・・
むにゅ

早川、ガッチリとキャッチ

そりゃもうガッチリキャッチしてますよ、ガッチリと。

さらにスゴ技でレッドフォードを逆さ吊りにして「鎖鎌ってのはこういう風に使うもんだ!」

実際そういう風に使うんでしょうか・・・?

セントデビルの策略

セントデビルは、いぶきが落としていった定期入れを使って彼女を殺人犯にしたてる作戦に出ます。見事に成功し、警察はいぶきを殺人犯として追うことになります。あろうことか、信じる石上さんまでが彼女を犯人と思い込んで警察へ通報するのですが、いぶきは彼が自分を疑うような人だと認めようとしません。


それにしても前が見づらそうなマスクです。


マンホールに爆弾をセット

で、警察に捕まった彼女を護送する車ごと爆弾で吹っ飛ばそうというわけです。なんか若干まわりくどい作戦のような気もしますが、まあいいでしょう。

時限爆弾ではなく遠隔操作つまりリモコン爆弾なのですが、よく見ると・・・


受信機は・・・

どう見てもそこらへんのテスターです。


吹っ飛ぶいぶき(イメージ)

セントデビルによる爆破想像図。

先ほどの宙吊りも含めて、女優さんなのにいくつもアクションをこなしています。

この爆破作戦は失敗し、やむを得ず銃で殺そうとするセントデビル。その眼前に・・・


「ズバッと参上ズバッと解決、人呼んでさすらいのヒーロー! 快傑、ズ・バァーッ!!」
快傑、ズバァーッ!!

名乗りの時、カメラが寄る!寄る!!寄りまくる!!!

何度見ても「来たー!!」と言いたくなる、大好きな演出です。

デビル団のみなさんとの立ち回りの後、レッドフォードが挑んできます。

レッドフォード再び

2本の鎖で動きを封じられ、さらに鎌を投げようとするレッドフォード!

どうするズバット!がんばれズバット!!


変なポーズ

飛んできた鎌を両足で封じ(ちょっと変なポーズ)、さらに鎖を引きちぎります。引きちぎれるんなら最初から引きちぎらんかーい!!そしてレッドフォード、セントデビルを倒します。


別れの時

「失恋できるうちが青春さ」「失恋なんてしてません」
自分を殺人犯と疑った石上さんを、まだ信じようとするいぶき。だめだこの女('A`)

でも・・・


ビリビリ

早川が去った後、石上さんに渡すはずだったラブレターを破いてしまいます。

つまり他人に対しては好きだった人のことを悪く言いたくないけれども、自分の中ではちゃんと現実を受け止めていたというところでしょうか。


さて、阿藤快さんはこの頃は刑事ドラマや時代劇での単発悪役が多く、このセントデビル役もそのうちのひとつという雰囲気です。さらにセントデビルは声だけ渡部猛さん(クレジットにはありませんのでネット情報です)で、阿藤さんは劇中間違いなくしゃべっているのですが、声が優しすぎるからなのかアフレコスケジュールが合わなかったのか・・・今となっては謎です。


私としては、俳優さんとしての側面もさることながら、旅番組などのレポーターとして活躍する優しいおじさん的なイメージがありました。今はゆっくりと休んでいただきたいです。