40周年 | HIRO WORLD ブログ

40周年

HIRO WORLD ブログ-旧1号タイトル
今年はライダー40周年なわけですが、本日4/3が第1話の放送日であり、正真正銘の40周年です。


これまでに何度か語っていますが、私がこの元祖「仮面ライダー」に触れたのは1995年頃のNHK-BSでの放送が初めてです。(本放送時はほとんど乳児でしたので)
幼児~少年期の間に後続のライダーをはじめとして数々の変身ヒーローに出会っていたのですが、その源流に大人になってから初めて触れた感想は

「ヒジョーにおもしろい!!」

でした。


HIRO WORLD ブログ-怪奇蜘蛛男
後続作品で飽きるほど見てしまった王道パターンが初期作品であるが故に完成しておらず、古い作品であるために映像技術面ではどうしても見劣りしてしまうのですが、おもしろいものを見せようとする情熱とスピード感にあふれているのがこの第1話です。そこでその第1話「怪奇蜘蛛男」を語ってみたいと思います。


HIRO WORLD ブログ-仮面ライダー初登場
最大の魅力であるアクションですが、まず前半の戦いでは緑川博士の危機に颯爽と現れる仮面ライダーがあまりにも颯爽すぎてもうダメです。同時に流れるBGMも含めて神演出すぎます。
後半の戦いでは、蜘蛛男と何人もの戦闘員が待ち受ける中へ、ルリ子さんを助けるために自ら乗り込んでいく仮面ライダーにシビれます。凶器を持った敵が何人かかってこようと全然平気、どんどん叩きのめしていきます。カッコイイぞ!仮面ライダー!!


HIRO WORLD ブログ-ライダージャンプ

蜘蛛男と直接対決するも、劣勢と見た蜘蛛男は慌てて退却します。しかしものすごいライダージャンプであっさり追いつきます。この時のライダージャンプは4つのカットを連続で見せているだけでジャンプそのものは多分普通なんですが、「と―――う!!」という掛け声もあいまってものすごいジャンプに見えます。CGよりこういう見せ方の方が迫力出ると思うんですけどねえ。


HIRO WORLD ブログ-ライダーパンチ
逃げ出した蜘蛛男を追いつめ、殴る!殴る!蹴り飛ばす!!そしてライダー返し(の原型のような技)で投げ飛ばし、とどめにライダーキック(の原型のような技)を決めますが、この一連の流れるようなスピード感が素晴らしく、「こりゃヒットして当然だわ!!」と思ったのが、そのNHK-BSで初めて見た時の感想でした。実際に大ヒットするまでにはいろいろ紆余曲折があったわけですが…。


HIRO WORLD ブログ-本郷猛

「仮面ライダー」が本来持ってい(て、徐々に希薄になり最後には忘れられ)るテーマ、「恐ろしく、また望まざるパワーを持ってしまった悲しみ」がちゃんと語られます。またラストでは、出た結果が「蜘蛛男を倒した」だけで、殺人嫌疑をかけられたことはもちろん、改造人間という名の化け物になってしまったことも、脱出できたが故にショッカーにただ一人立ち向かうことになってしまったことも、何も解決していません。この重さが「仮面ライダー」の良さだと思いますがどうでしょう?


旧1号はそのデザインというかカラーリングのせいで「シブい」と思われがちですが、物語自体は実際にはかなりアツいヒーロー作品です。ここ数年でDVDにより視聴環境もかなり整いましたので、未見の方はぜひこの源流に触れていただきたいと思います。

ちなみに私個人が旧1号編で特にアツいと思うのは、4話(サラセニアン)、5話(かまきり男)、8話(蜂女)、そして13話(トカゲロン)です。いやそれ以外のエピソードも捨てがたいですけども。