超ご近所さんであるgaudie.のエイジくんも御用達である、最寄のコンビニ。
ほぼ毎日まいにち毎日マイニチ通ってるからか店員さん達が、あたくしが買い物をしてもレジ袋を必要としない事を覚えてくれた。
ちょっぴり恥ずかしい。
2つ3つぐらいの買い物ならば後で袋からガサゴソ取り出すのが面倒な上に使い道のないレジ袋の処理に困るからいつもカバンに突っ込むのだ。
エコなんて後付け。
ただ、
数人いる店員の中で唯一、市川さんだけがいつも、必ず、決まって、確実に、絶対、袋に入れようとする。
あたくしが「あ、袋いいです」と言うと小さく「ぁ、」と呟いてからレジ袋をしまう。
もー毎回。
何を買っても!
市川さん
推定年齢32歳
女性
予想好きな食べ物:から揚げ
ホンジャマカの石塚さんにそっくりな丈夫な体格の方だ。
気を抜いてたら缶コーヒー1本だけでも袋に入れようとする。
丁寧接客なの?
逆に面倒くさがりなの?
市川さん、逆にあたくしはアンタに興味津々だよ!
そんな最寄のコンビニに今日も行ったら市川さんは不在。
別な男性店員が会計してくれ缶コーヒー1本買っただけなのにレジ袋に入れようとした。
もちろん「あ、袋いいです」と断ったが。
アレ?
この店員さんは新人さんながらもたった数回の来店だけで『この客はレジ袋をいつも要しない客だ』と認識してくれた優秀な店員だ。
今日に限ってなぜ?
暑いから?
青髪じゃないから?
金髪でますますイケメンになったから?
気付かなかった?
たぶん、
たぶんだけど、あそこのコンビニのアルバイト店員同士の中で『誰が一番最初にあの青髪の客にレジ袋に付けてやるか』を競っている。
そうやって退屈で単調な仕事の時間を少しでも楽しい物にしようとしている。
しかも店員全員が3000円ずつを出し合い、一番最初にあの青髪にレジ袋を付けてやった店員が全員分の3000円を貰える。
だから市川さんが一番躍起になっている。
だってから揚げいっぱい食べたいもん。
今日は彼が挑戦してみたが失敗した。
あたくしが店を出たあとかなり悔しがった。
たぶん。
あたくしはいつもこんな事を考えている。
そんな日々。