国際オリンピック委員会(IOC)は12日から2日間、スイスのローザンヌで理事会を開きました。

そこで東京都が招致に名乗りを上げている2020年の夏季五輪で実施する25の中核競技(Core sports)に、ロンドン五輪で実施した26競技からレスリングが外れることになりました

レスリングは近代五輪の第1回大会となった1896年アテネ大会から採用され、1900年パリ大会を除いて毎回実施されてきた伝統種目。女子は04年アテネ大会から採用されています。

どうやらこの決定で、IOCが古代からの伝統より、現代の商業化路線を重視していることが示されました
また、IOC委員が多数を占める欧州の意見が強く反映される実態が、改めて浮かび上がったともいえます

レスリングは日本をはじめ旧ソ連や中東勢が強く、IOC委員の多い西欧勢がさほど振るわない競技です。

日本協会の高田裕司専務理事も「西欧出身者が多いIOC委員の受けが悪かったのかもしれない」と政治的背景を指摘しています。

日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之専務理事は大きなショックを表していました。
テコンドーが(中核競技から外れる可能性があり)危ないと聞いていた。レスリングのことは、まだ何も聞いていない。言葉にならないくらい残念。日本の長い歴史の中で、お家芸として活躍してきた有望種目で、本当に痛い

16年リオデジャネイロ五輪からゴルフと7人制ラグビーが新たに加わることが確定しており、残る1枠をレスリングと20年五輪での実施を目指す7候補(野球、ソフトボール、空手、スカッシュ、太極拳、ローラースケート、スポーツクライミング、ウェークボード)が争うことになります。

ちなみに、テコンドーは強豪選手がアジアに集中していることが弱点とされていました。

しかし、韓国の朴槿恵次期大統領が訪韓したIOCのロゲ会長に存続を直訴しています。
さらに韓国メディアはテコンドーが除外されなかった理由について、五輪残留を目指して努力を重ねた結果だと分析しています。

世界テコンドー連盟(WTF)は、観衆が楽しめるような試合規則を設けたり、誤審を防ぐために電子防具を導入するなど模索を続けていました