ジョー小泉氏による、ショート・パンチのコツの二つ目は、ヒジの返しです。

ショート・パンチを打つ際、「手、手首、ヒジ」をひとつの固定した剛体と考えて打つと、拳を痛めることが少なくなります。

剣道の籠手かギブスをはめて打つようなつもりで、一体化した前腕の制御を、ヒジの返しで行います。

ヒジを返しナックル(拳が目標に当たる面)で相手を打ち抜く訓練が必要と仰っています・・・

拳や手首を痛めることについて、スポーツ・バイオメカニクスの吉福氏によると、

拳の握りが甘いことによる弊害として、
指を骨折したり、手首がぐらついたりして痛めやすい
前腕部がやわらかいままで衝撃力が弱まる
ことを挙げています。

拳を握る筋肉は、ほとんどは前腕についています。
拳を握れば、拳が硬くなるだけでなく、ぐらつきやすい手首も固定されます。
さらに、前腕も硬くなり、上腕の運動量が、弱まることなく手首、拳、目標へ伝わります。

筋肉が大きな「力」を出すほど身体の動きはすばやくなり、パンチのスピードが増します。
しかし、拳を握っている時間が長いパンチは、「力の感覚」は大きいが、力学的な「力」は小さいです。

脱力すべき筋肉に力を入れて本来の運動を妨げようといている状態を「力む」と言います

力んでパンチを打つと、拳を突きだす筋肉(上腕三頭筋)と引く筋肉(上腕二頭筋)が同時に働いてスピードが乗らず「力を出した」と感じる割りに効果が小さくなります。

つまり、拳を握っている時間が長いパンチは、力んだ状態なので、「力の感覚」は大きいが、力学的な「力」は小さいのです。

拳を握るタイミングについて、最近買ったボクシングの本に詳しく説明してありました。

拳を握るタイミングが当たる瞬間に近いほど、強いパンチになる。
握りは握っている時間が短いほどよい。

これからも、サンドバックで、ショート・パンチを打ち続けて磨いていきます!