こんにちは^_^
続いてファニー・ウォターマン氏より
記号に対する解釈について
ヒントをいただきましょう
そのときの表現って
1+1=2のような答えがないものですから
最終的には奏者の解釈した
内側から溢れてくるものが
外に現れ伝わるような演奏になると
いいですね
すぐに伝わる演奏と少し何か物足りないときと
生徒さんの演奏から伝わる違いは
常に感じさせられています
記譜上の略号の解釈
もちろん、記譜上の略号の解釈の問題は
常に起こります。
アダージオ(ゆるやかに)はどのくらい
ゆっくりかとか、
アンダンテ(歩くような速さで)は
どんな風にゆったりなのか、とか、
ピウ・アレグロ(今までより速く)とは、
その前のアレグロと比べて
どの程度速いのか、
などを決めるのは無理なことです
【私は生徒に
"どの程度ピウ(今までよりもっと)かは
あなた次第ですよ"と言っています】。
同様に(p)ピアノはどのくらい弱いのか、
(f)フォルテはどのくらい強いのか、
スフォルツァンド(ある音や和音に強いアクセントを与えること)にはどのくらいアクセントを
つけるか、ということを規定するのは
難しいことです。
こうしたテンポ表示や強弱の表示、
その響きや構成・質感に対してはじっくり考える必要があります。
同じダイナミックスでも
鍵盤上の音域が異なれば、
出てくる音の質も異なります。…
抜粋:若きピアニストへ/Fanny Waterman
石井史子 訳/ショパン
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