こんにちは^_^





ピアノを学ぶということは
音楽史の発展を過去から現在へ
たどるようなものである

「ピアノ・ノート」チャールズ・ローゼン 著

朝倉和子 訳/みすず書房


読んでいて

なるほどと感じましたので

記しておきます


上記のことばから

オーストリアの美術史家

アロイス・リーグル

「美術の歴史が触覚から視覚へ発展した」

という理論をもとに音楽にあてはめています


おもしろいことに,この理論は
音楽にあてはめたほうがわかりやすい。
音楽史は明確に
触覚から聴覚へ移るからだ。

ビザンツ音楽

グレゴリオ聖歌のような
モノフォニー音楽は(わかっているかぎり古代ギリシャ音楽のモノフォニーやヘテロフォニー形式も),指で線をなぞるように,時間軸のなかでたどることができそうだし,
十三世紀になって
ポリフォニー音楽が導入されても,
音楽はやはり並行に走る複数のライン
として感じとれる。

しかし
バロック音楽対位法では,
和音の垂直な構成音が時間軸のなかを
動くとともに,通奏低音
(数字つきバス)
各声部の水平なラインと交差する。

この水平,垂直要素はハイドンとモーツァルトで融合するが,シューマンとリストでは
声部が神秘的かつあいまいに溶け合ってラインが消えはじめる。

この溶解傾向はワグナーに引き継がれ,
彼がしだいに
半音階法を多用するようになって
和音の定義があいまいになり,
リヒャルト・シュトラウスで
ほとんど限界まで達する。

そしてドビュッシーが小節ごとにはっきりと区切られるリズム感覚を打ち壊し,
垂直の和音構造はシェーンベルクと
その弟子たち
(新ウィーン学派)によって
骨抜きにされた
(ただし新古典派の
ストラヴィンスキーは和声言語の
完全性を壊してしまった)…




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