私の直腸癌ステージⅢbの
(詳細な)TNM分類は!
結論から言うとT3b、N2、M0になると思われます。
※後述しますが、私の場合はTNM分類の中でもypTNM分類になります。
私も皆さんの分かりやすい様に私のブログ名もステージ分類で表記していますが、癌の分類には下記の2種類がある様です。
①癌のステージ分類:治療法の選択や予後の推定など、大まかな判断に用いる
分類の精度:大まかな分類
情報量:少ない
②TNM分類:治療法の選択や予後の推定など、より詳細な判断に用いる
分類の精度:詳細な分類
情報量:多い
さらに私の場合の直腸癌に関しては大腸癌とも少し違う様で
直腸がん特異的な分類
・cTNM分類:臨床検査のみで判断したTNM分類
・ypTNM分類:手術後に病理検査で確定したTNM分類
とあり、私の場合、手術で直腸&リンパを病理検査で確定していますので下の
ypTNM分類になります。
- 国立がん研究センター
- 厚生労働省 等の公的な機関でも、両方の分類を利用しているようですが、詳細に分析する際にはTNM分類を用いることになると思います。
◆直腸がんの場合のTNM分類◆
がんのTNM分類は、がんの部位ごとに分類方法が異なりますが、直腸がんのTNM分類方法は、大腸がんのTNM分類方法とも一部異なる部分がある様で下記のようです。
T因子(原発巣)
- Tis:上皮内癌
- T1:粘膜下層
- T1a:1000μm未満
- T1b:1000μm以上
- T2:固有筋層
- T3:全層に浸潤
- T3a:漿膜下層
- T3b:漿膜を浸潤 ←私はここに該当
- T4a:隣接臓器または腹膜に浸潤
- T4b:骨盤壁筋層を浸潤
N因子(リンパ節転移)
- N0:リンパ節転移なし
- N1:1~3個の所属リンパ節転移あり
- N2:4個以上の所属リンパ節転移あり←私はここに該当
- N3:主幹動脈根部リンパ節転移あり
M因子(遠隔転移)
- M0:遠隔転移なし←私はここに該当
- M1:遠隔転移あり
★参考までに
胃がんのばあいのT因子は
下記のようになる様です。
- T1:腫瘍径2cm以下
- T2:腫瘍径2~5cm
- T3:腫瘍径5cm以上
- T4:漿膜を浸潤
分類方法は(特に詳細なTNM分類は)年々より詳細になるものと思われますので、あくまで現時点で私の分かる範囲での分類になります。
個人的な、思いとしては、手術の際に分類を正確にするために、リンパ節の浸潤の数の確認をされているのではなく、癌の転移や再発を防ぐために、浸潤の疑いのあるリンパ節の確認、摘出をされた結果が、分類になるものと思います。
また、今回の投稿は分類方法の紹介の意味で行ったものであり、ステージ分類の方がなじみがある?と思われますので、ムンテラ(患者への説明)の際は、患者さんの理解度に合わせた言葉を使う、医学的な専門用語は使わない等の基本的なガイドライン的なものがありますので、TNM分類の話はされないと思われます。
個人的には昭和の時代?の医者まかせで病気を治してもらう医療と異なり、現代のチーム医療(既に古いかもですが)と言われるものは、中心に医師の時代から⇒患者本人が中心にいて、その周りに医師や看護師、作業療法士、栄養管理士等々が平等に良好なコミュニケーション&治療を行うべきと思っていますので、がんになった後にいろいろ自分なりに学習した成果と思って頂けたらと思います。