ここには時々、マイ病院についての疑問を書いていますが、

基本的にはとてもいい病院だと思っているし、感謝しています。

ただ、それを忘れてはいないけど、時間とともに一部風化気味の事もある。

それを鮮明に思い出すことがあった。

 

昨日とある場で、私の転院の顛末を話す機会があった。

とても久しぶりに。

私は他のクリニックで一度手術を受け、

その後の術後追加治療の開始を待つ間に転院し、

現在のマイ病院で再度手術から治療をやりなおした。

術後の病理結果が出たあと、ドクターへの不信感からだんだん悩み始め、

転院を決意するまでが精神的にギリギリだったと思う。

 

転院したほうがいい?

でも

どこに?

そこでちゃんと受け入れてくれるの?(この状況の人を)

「だって手術しちゃってるから、分からないよ」とか言われちゃうのかな。。。と。

 

だからマイ病院で初めての診察の日、

もう緊張感でいっぱいで、

忘れもしない土砂降りの中、

レントゲン写真の入った大きな袋をもって

ピリピリした気持ちで病院に行った。

 

そこで初めて会った最初の主治医は、

紹介状を読んだ後、「ここにこう書いてあるけど、本当?」と聞いてくれた。

ひととおり話した後、

(実際状況的に急がなければならなかったとは思うが)

あちこちに電話をして相談したり、検査を無理やりねじ込んだりしてくれた。

そして私が一番恐れていた言葉「だって・・分からないから」とは言わなかった。

 

診察室を出た後、その時一緒だった母と一番最初に交わした言葉は

「いい先生そうで良かったね」

だった。

 

そしてその後も一度も、呪いの言葉を言われたことはない。

正直、分からないよ~だって・・・、というのが本心だと思うし、

心の中ではつぶやいていたと思う。

でも実際に言われたことは一度もない。

標準から外れていた前のクリニックでの検査や治療のことも

一言も非難めいたことを言わないでくれた。

私はこのことにとてもとても感謝している。

 

昨日この転院の顛末を聞いていた方の、

「よく受け入れてくれたね。転院して本当に良かったね」の一言で

その時の気持ちを、ありがたいと思っていた気持ちを、鮮明に思い出した。

強い感情を伴う出来事は、思い出す回数は減っても、

思い出せばまるで、いつまでたってもその時の気持ちって鮮明によみがえるものだ。

今これを書いていても涙が出そう。

 

やさしくて親切~という感じでも愛想がいいタイプでもなく、

クールであっさり、

なんか微妙に距離を感じるとこもあったけど、

当時完全に心が折れていて、診察のたびに泣いていた私を

一生懸命なだめ、励まし、

やるべき治療を完遂させてくれた。

 

ちょっと思うところあって、私はその1年半後に主治医を変わった。

そしてその先生は他の病院に移ってしまって、もう会うことがない。

でもあの時の感謝の思いは忘れずに、

こうやって時々思い出していきたい。