転倒による頭部への外傷後、

数年を経て、

自発的な動きはより出にくくなり、

徐々に言葉も出にくくなり、

表情の変化も出にくい時が増え、

食事時に覚醒が上がらなかったり、

口が開きくくなり、

食事量が大きく低下した方に、

関わらせていただきました。

 

今日は、その関わりの中で、

肩甲骨と口の動きの関係が

あったと気づかされました。

今日は、そのことについて、

書きたいと思います。

 

私、福島県いわき市にて、

自費リハビリを行っております

廣渡一隆と申します。

よろしくお願い致します<(_ _)>

 

 

その方を、仮にAさんとします。

Aさんが食べやすいように、

眼が醒める時間に食事時間を合わせたり、

姿勢保持の負担を少しでも

減らすようにチルトリクライニングの車椅子を

使っていただいたり、

食形態は管理栄養士を中心に

対応したりしていました。

介護の方は、

好みの味のものや食べやすそうなもの、

飲み込みやすいものを中心に、

介助して摂取を促していました。

 

しかし、段々とそれでも口を開いたり、

咀嚼したりすることが難しくなって来ていました。

 

頭部を左右に誘導しても、

それぞれ10度ほどしか回旋の動きが出ず、

伸展は20度、屈曲は0度といった状態でした。

全身の硬さはありますが、

特に喉の部分(舌骨上筋群)の硬さが目立っていました。

 

私も、体幹や頚部、顔面、口腔周囲の

柔らかさを引き出そうとしました。

それぞれ可動域は増え、

口の開きも、誘導で少し出るようになりました。

 

しかし、食事摂取が困難な状況は続きました。

・呼吸をしっかりとできるように、

 胸郭の動きを引き出す

・頭頚部の自由度を高めるために、

 頚部の可動性の向上を図る

・開口しやすくなるように、

 咬筋や側頭筋を緩める

・頬の内側や歯列から、

 開口を促す感覚を入れる

ということをしっかりとやりました。

柔軟性は向上するも、

まだ摂取は困難でした。

 

次の関わりの中で、

肩甲骨をしっかりと動かす

(制限は強いですが)

ことを行いました。

 

その後、口の開きやすさが増え、

摂取できる量が増え、

調子がいい時には、全量摂取を

することが度々出てきました。

 

肩甲骨と舌骨(のどの部分にある骨)を結ぶ

肩甲舌骨筋というものがあります。

肩甲骨の動きが出にくいと、

舌骨が後下方に引かれた状態から、

動きが出にくい状況になります。

 

舌骨周辺は硬かったので、

ここに動きが入って、

動きが少し出て来たわけです。

 

波はまだありますが、

いろいろな職員の関わりも続いており、

全量摂取できる時もあるようです。

嬉しい限りです(⌒∇⌒)

 

頚部への関わりは以前こちらのブログで、

書かせていただいたので、

よろしければお読みください。

食べる | リハビリRebornのブログ (ameblo.jp)

 

昨日は、車椅子ソフトボールのいわきでの大会でした。

結果は、一勝一敗!

昨日の夕方は、こんな雲が見られました(笑)

何に見えますか?

 

今日、いわきは車に着いている

温度計では35℃まで気温が上がっていました(;'∀')

夏が来てます!

そんな暑い日の夕空はこんな感じでした!

 

夏バテしませんように・・・!!

 

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