ことりは顔の側面に目がついている


だから  ものを見ようとすると


       首を傾げる


お兄さんは ことりの言葉を


   理解する


お兄さんの前で ことりたちは


声高らかに   歌う


お兄さんが天国に昇るときも


その美しい 歌声に 包まれる


少女の小さな耳飾りになりそう


   文鳥の目の赤いリング


  小川洋子 ことり




小さかった頃 


桜文鳥 セキセイインコ


十姉妹 カナリヤ いつもそばにいた


賑やかなおしゃべり 水浴びの時の


羽根を震わせる音 鳥籠の匂い


   ことりにふさわしい


      小さな自由の空間


      目を閉じると蘇る