空を見上げるとき、
私たちはきっと
“今ここにいない誰か”を想っています。
今回歌った『ひこうき雲』は、
まっすぐで、無垢で、
どこまでも澄んだ魂が
静かに空へ帰っていく姿を描いた歌です。
人の生は儚く、
そして同時に限りなく美しい。
その真理を、荒井由実さんは
たった一曲の中に透き通るように
描き切っています。
私は長い歌旅の中で、
“死”というものを恐怖ではなく
ひとつの「静かな還る場所」として
捉えるようになりました。
大切な人との別れは胸を裂くように辛い。
けれど、魂は消えてしまうのではなく、
役目を終えて次の旅へ
向かうだけなのかもしれません。
『ひこうき雲』を歌っていると、
人の純粋さや、
生ききるという尊さが
胸の奥から立ち上がってきます。
声を発するたび、
空の彼方へ伸びていく白い雲のように、
私自身の心もまた、
すこし軽くなっていく──
そんな感覚がありました。
もし今、
あなたの胸の中に
“忘れられない誰か” がいるなら、
この歌がそっと寄り添い、
静かな慰めとなれば幸いです。
人生は長いようで短い。
けれど、その一瞬一瞬を
大切に生きることができたなら、
いつか私たちも、あの白い雲のように
穏やかに空へ帰っていけるのでは
ないでしょうか。
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『ひこうき雲』|空へ帰る魂の物語
落合ひろひと【アニソン魂#14】
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