dear lover 104 | Dear Lover

Dear Lover

相棒たちと彼女のはなし

 頼まれちゃしょうがない。言われたとおり一時間に一回のペースでお隣さんを見学。せっせと働いていて、俺がいるのを見つけると笑顔で迎えてくれる。悪くない笑顔。こんな笑顔で迎えられる店は、結構繁盛してるんだろうな。

「てっちゃんさん。何回も来てくれましたね。心強かったです。」

「コーヒーを取りに来ただけだよ。忙しそうだから、やめて帰ったんだよ。村ちゃんいないから、いつもよりもらおうと思って。」

「用意しておきましたよ。どうぞ。」

いつもよりほんとに多くのコーヒーを飲み、結構お腹がだぶだぶいってる。でもサービスで出してもらったら飲まないわけにはいかないよ。付け合わせに余ったアメリカンドックを一つくれて、それもお腹へ押し込む。もう大丈夫そうだし、店はほとんど片づいてるし、シャッターを閉めて自分の店に帰ろっと。

半日だけ一人で仕事をこなせたから自信がついたんだろうな。またまたいい笑顔で帰って行った

「今日は、いろいろ助かりました。」

「おれは、何もしてないよ。」

「そうやって優しいとこ見せないんですね。何もしてないってっていうことは、気にかけてくれていた証拠ですよ。」

「深読みしすぎだよ。もう終わったの?」

「うん。これで帰ります。また来週。」

「おつかれさん。」