
【あらすじ】
市役所勤務のOLから水族館イルカ課に出向!?
――市役所に務めて三年、突然水族館「アクアパーク」への出向を命じられた由香。
イルカ課に配属になるが、そこには人間とのコミュニケーションは
苦手な男・梶とイタズラ好きのバンドウイルカがいた。
数々の失敗や挫折を繰り返しながらも、へこたれず、動物たちと格闘する
女子飼育員の姿を描く笑いと感動の青春お仕事ノベル。
ペンギン、ラッコら水族館の人気者たちも多数登場、水族館の舞台裏がわかる!
アクアリウムにようこそ」改題。[解説/ 大矢博子]
水族館の裏側が描かれていて面白かった。
恋愛の部分はいらないなーと思いつつも、ラストを考えると必要だったのか…。
若い人向けの話になってしまうなぁと、煮え切らない部分もありつつ
その他のドラマや財政状況、人員不足など
キレイゴトでは済まされない現状も描かれていて一気読みした私はきっと楽しんで読書していた。
全貌がわかったわけではないんだろう。
でも、何だか痛いとこ突かれた感。
水族館の位置は何処でしょう。博物館?美術館?
エンターテイメント施設?
生き物を扱う展示とは。研究データの収集であればわざわざ展示しなくてもいい。
文中に『一般の人は、水族館はテレビやその他の情報源から得た知識を確認しに来る所。その知識が目の前の本物と合わなかったら悪態をつく。その通りだったら満足する』的なことが書いてあった。
その生態がどうのではなく、己の知識の確認。すべての人がそうというわけでもないだろうが何となくその文章が意図することが理解できてしまった私は
どこかの何かで同じ事をしていまっていたのかとヒヤっとした。
浅はか。そんな言葉が己を苛む。
水族館。自然のままの姿を見る。ソレは違う。人が海を作れないように、自然を作り出すなんてそれはもう自然ではないのだ。
たくさんの言葉に、すごく深いヒントがあって
わたしはソレを面白いと思っていたのだなと。今の自分に還すことがあるのではないかと。
もう、違う目線で水族館を見るんだろうな。
何度も行きたくなる場所の一つだ。
ネタバレになるので深くは書きませんが
水族館での生き物の死亡理由の1つに
やはり人は大きく関わってくるのだと衝撃を受けた。
しかもお客であるコチラ側。
無知の罪って、悪意が無い所で残酷なのだ。
それを少しでも知ることができて、己の有り様を考えるキッカケになるなと。
恋愛の部分の組み込み方は置いておいて
広くいろんな人が読んでみたら良いのではと思った。もちろん、受け取り方はその人次第ですが。
あー、水族館行きたくなってきた!