明け方からみんみんと蝉の鳴く声が聞こえてくる。
その音だけで何だか暑い気分になるのは
今までの条件反射なのかなと思う。


駅までの道ではその蝉が
仰向けになって足をバタつかせる姿。
土の中で七年ほど
外に出たら一週間の命。
うるさいと言ったらいけないほどの
全勢力をかけた叫びに
何を思おう。


先日風鈴の話をした。
今は人の心持ちが違うそうな。
マンションやアパートに風鈴をつけるとうるさいと近隣から苦情が来るという。
江戸風鈴を作る人は今やたった2軒だ。
その音で涼しさを感じる感性は少なくなってきているのか
時代の流れ、それだけでいくつもの風流が姿を消す。
なんだか物悲しい。


すべてのものには神仏が宿り
それを崇めていた日本という国。
風も水も大地も、言霊でさえも。

私が時代小説を近年好んで読むのも
その心根が美しいと思うからなのかなと
何十冊も読んで今更ながら気がついた。

悲しいニュースが沢山の世の中。
一時の気の迷いでは済まされない事柄ばかり。


もうすぐお盆である。
今年も実家へ。
きちんとお墓参りしようー。

お花屋さんで売られる鬼灯を見ながら思いましたー。