池上彰と考える、仏教って何ですか?
$絵描きこんどうひろこのもいもいブログ。

最近読んだ本に引っかかっていたワード。
本が本を呼ぶとはこういう事なのかなと常々思う。

宗教というとどこか避けてしまうきらいがある。
それはマイナスイメージが多いからなんだろう。
今の日本人は無宗教と言っていいほどだ。
別に宗教の勉強をしようと思って読もうと思ったわけではない。

ここ数年は葬祭がとても多かった。
人は死ぬと弔われる。
宗教によってその弔い方は色々で
私は専ら仏教のお葬式にしか出た事はないんだけど。
当たり前になっている事は
実はよく理解していないで流れの中で何となく乗っかっている事が多いと
最近思ったのです。

そもそも何故お葬式というものがあるのか。
仏教はどうやって生まれ、伝わり、
今の形になったのかというふとした疑問から手に取った本。
もちろん、教科書でさらりと習った覚えはある。
でもそれはそれ。テストの点数だけを目的とした暗記であって、
『何故?』『どうして?』なんて思いながらノートをとっていたわけではない。
今はちがう。
自分の中から生まれてきた疑問。
探したら答えがあるのなら探してみよう。


意外にもバーッと読めてしまった。

中でも、ダライ・ラマのことばに響いた自分が居る。
宗教の垣根を越えて平和を訴える。
だから世界中まわって話を聞きたいという人へ赴く。

結局は人間心理なのだ。
きちんと心理を理解する人、又は理解しようとする人に
差別はないし
その哲学は自らが気付く事でしか得られないものなのだ。



平家物語の「諸行無常」は
仏陀の教えが込められているという。

祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅雙樹の花の色、
盛者必衰の理をあらわす。

祇園精舎は仏陀が弟子達と過ごした僧院、
娑羅雙樹は花の名で、仏陀が亡くなる直前、ベッドの隅に供えられていたもの。
諸行(あらゆる物事)は無常(同じまま留まる事はない)であるということ。
人間は変化して行く、気持ちも容姿も環境も。
世界もそうで、季節は移り変わるし
自然災害等で環境や地形も変化してゆく。
私という実体はないのだ。
人生が予想通りに上手く行く事はない。

マイナス思考的な考えに思うけれど
そもそも『死』というものに恐れを抱く事から
人は『生』を考える。


などなど、難しい内容ではあるけれど
読み応えもあったし、読み易いように解説してあるものだった。


熟読したわけではないので
きっとまた時間が経ったら読もうかなという気になるだろうなと
ふと思った本なのでした。

人それぞれで価値観や哲学はある。
だから色んな事が知りたいと思うようになった
ここ数年の私の読書の幅がよくわからないものになっている事に
本棚を見てうなる。

いや、これもおもしろい光景だな(笑)