日付けも変わろうとする暗闇にひっそりと座り、静かに猫を撫でている女の人がいた。
帰り道のぬるい空気。近くに寄るまでは全く気が付かず、小さくビックリしたじぶん。

ただ、ゆっくりと静かに猫を撫でている女の人。
片手にはバッグ。もう片方の手には、これから何かを食べるのか、スーパーの袋が。

見入ってしまいそうな後姿。


たまたま入った喫茶店で、
隅に座っている女の人。
静かに泣いていた。
うつむいて、流る涙をただただ拭う。


そんな姿を最近目にする。

わたしはそれをとても綺麗だと思った。



秋は沢山の感情をもたらす気がする。
空を見て。
月を見て。

物思いに耽ることを、簡単に許してくれる感じか好きだ。


だんだんと日が短くなるとき。