続いていた雨も止んで
カラッと晴れた海の日。

私は、故郷新潟に居た。
東京より過ごし易いと
実家でのんびり。

早めの祖父の七回忌、仏壇の魂抜きも
無事に終わりました。
祖父母の家の取壊しが決まり、
誰も住まなくなったけど
母方の従兄妹との集る場所となっていた家。
片付いていた家も、掘り返したら沢山の思い出が。

祖父はきっちりとした人で
それはそれはマメだった。
アルバムは何十冊も整理されて全てにコメント付き。
各地を旅した時に買ったキーホルダーも、まとめてあったり。
残された私達が沢山の時間をかけて
楽しくふり返れる量だ。
祖母は器用な人だった。
革で鞄やお財布を作ったり、
押花で風景を描いたり、
編物で子供のセーターを編んだり、
縫いぐるみも作ったり。
クリスマスのケーキはいつも手作りだった。

亡くなって、もう何年も経つのに
夏休みに過ごした蚊帳の中の夜や
一緒に作った革細工、
釣りに行った日とか思い出話は尽きない。

お坊さんの説法は
色即是空、空即是色。
形あるものはやがて無くなる。
しかし、思い出はいつまでも残り続ける。
そんな事を大事に話してくれた。

娘、孫、ひ孫。
みんなが集まって、明るい七回忌。
お坊さんも『楽しくて良い七回忌でした』
と、別れを惜しんでくれた。

私が貰ったのは
祖母が作ったという手製の小さな
バンビのようなヌイグルミと
デザイン画集数点、
数点の子供用の着物。
着物は柄が鮮やかで目をひいた。



コレも祖母が作ったというヌイグルミ。
母が大好きだったモノだと
懐かしそうに目を細めていた。
「このズボンが好きだったの」と、いつかの日を想う笑だった。
虫食いや汚れがあってサヨナラする事に。
いつか私が再現して作ってあげようと
写真に残したのです。

最近は葬祭ばかりで集まることが多くて、
次はメデタイことで集まりたいねと
希望を述べて新幹線で東京へ。

また新たな明日を迎えようと
灼熱のコンクリートジャングルへ。

故郷が遠いから有り難みも分かるし
私は、恵まれている。
沢山の感謝に気が付くのだ。

鋭気をカバンに詰め込んで。





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