ぽっかりあいた穴
空虚感

さよならさえも言えなかったと
何だか心に穴があいた感じ。

お世話になった方だった。
本当に明るくて
いつでもケタケタと笑って
みんなもその笑いに誘われる。


年に何度も会えなかったけれど
人を想う事は大事だと
会う度に言われた。

『頑張ってね』
毎回会う度に言ってくれた言葉。
少し高いその声は
今も忘れられない。


頻繁に会わない人は
急な不幸を伝えられても実感がわかない。
父の時もそうだった。
その姿を見るまでは。


きっと沢山の人が涙を流しただろう。
一人の人が与える影響は
本当に大きい。


大好きだったビール。
昨日は皆で献杯を。
楽しい事が大好きだったから
きっとしんみりするのは違う。

笑顔の奥の寂しさは
やっぱり皆隠しきれない。


深夜に帰ると
濃くて甘い香りに目が覚める。
アパートの敷地に咲いている梅の木が
夜なのにも関わらず白く浮いている。
沈丁花も甘く咲き誇る。


誇りに思う人
わたしもそんな風になりたい。