![]() | 新装版 竜馬がゆく (5) (文春文庫) 756円 Amazon |
「世に坂本竜馬があるかぎり、徳川幕府は無事ではない」
五巻は池田屋事件、蛤御門の変、長州の失脚、したたかな薩摩、そして神戸海軍塾の解散。
長州の来島又兵衛という暴れん坊のおじさんが導火線に火をつけ、長州は暴発する。
過激志士である高杉晋作や久坂玄瑞でさえもこのおじさんを止めに行くけど、止まらず、高杉には「小僧!」と言い放ち、久坂には「医者坊主」と言い放つ。
ただ
「男というものは思慮窮まれば、常識、情勢をもって判断すべきではない。男たるものの道をもって判断すべきだ」
という言葉にはグラっときました、僕が長州藩士だったらこのおじさんに引きずられていたと思います。
高杉晋作は脱藩し、久坂玄瑞は蛤御門の変の死ぬ。
他の長州軍もその戦でほぼ壊滅する。
その姿をみていた竜馬が「むだには死なせぬ」と立ち上がって
「おれは坂本竜馬というものだ。霊あらばおぼえていてくれ、君らの死は、必ず実りあるものにしてやる」
と言って死者を悼む姿には身体が熱くなりました。
僕が竜馬に強烈な憧れを抱いたのはここがきっかけです、竜馬のような優しくて強い男になりたいと思っております。
そして薩摩。
薩摩の外交能力は格段に高い。
長州を撃ちながらも完全には息の根は止めず、しかし幕府には長州を滅ぼせと迫る。それはのちに長州と手を握って幕府を倒すための布石。
その薩摩の首領が西郷吉之助。
竜馬と西郷の対面シーンは見ものでした。
池田屋事件や蛤御門の変で敗者側に多くの人材を出したため神戸海軍塾は解散。
それでも竜馬は下を向かない。
「いつかは日本は一つになる。その時は共々に艦船を並べて世界を経めぐろう。坂本竜馬はその日を楽しみにしている。」











