黒溝台会戦、バルチック艦隊航海、ロシア国内の革命工作、奉天会戦へ。
黒溝台会戦は敵の狙いを読み間違い、相当な苦戦を強いられます。
攻撃と防御が右往左往してしまい、敗戦濃厚という状況までいきますが、ロシアの司令官クロパトキンとグリッペンベルクの内部争いにより、ロシア軍は不思議な退却をします。
まぁ、この退却の裏には奉天会戦という計画がありましたが。
なんにしても日本は助かった。
バルチック艦隊の航海は悲惨です、敵だけど同情してしまうほどに。
当時の燃料は石炭、艦隊は石炭を大いに消費してしまうので、その補給が大変。
過酷な航海生活に加えて、協同して日本海軍と戦う予定だった旅順艦隊全滅のため、兵の士気が著しく低下。
長い航海で船の故障が相次ぎ、バルチック艦隊は戦える状態ではない。
ロシア国内の革命煽動、軍事諜報、破壊活動の任務に当たった、明石元二郎。
「日本の勝因のひとつは明石にある」
と言われたほどに、彼の功績は大きい。
ロシアは皇帝体制の専制国家であり、領土拡張が本能であるため、他国に対してだけでなく、自国民に対して猛烈な政治を行い、国内には多くの不平分子があった。
明石はそれらを煽動し、大仕事を成し遂げたというよりは、きっかけを与え、上手く時勢に乗ることが出来た。
有名な「血の日曜日事件」もこの時期で、レーニンも登場し、ロシアの社会不安は、もはや革命前夜という様相を呈しはじめた。
いよいよ日露戦争始まって以来の、いや世界戦史上空前の大会戦、奉天会戦が始まる。
ロシア陸軍の総司令官クロパトキンもこの一戦を乾坤一擲の勝負とみて、死力を尽くしてかかってくる。
日本軍は兵力で劣り、財政も厳しく、戦争を長引かせることは出来ない、大軍で攻めてくるロシア軍に対し、中央突破作戦という危険性の高い作戦を立てる。
奉天会戦では日本軍の機動力と戦闘力を最大限に発揮せねば、絶対に負ける。
どうみても勝利の目は出なそうだけど、これまでのようにロシア内部での対立や崩壊があり、勇猛な日本軍であればロシアに恐怖心を与え、敗走、撤退させることは出来るかもしれません。
