おはようございます。

福本でございます!

本日の大阪は気持ちの良い行楽日和となっております

 

本日の日本経済新聞の特集「IN FOCUS」では、北海道の秋サケの漁獲量がピーク時(2003年)のわずか3%にまで激減しているという衝撃的な現状が報じられていました。

サケが大好物の私にとってショックな記事でした。

 

かつて「秋になれば当たり前のように川へ戻ってくる」とされていたサケが帰らなくなり、地域の漁業や経済構造そのものが揺らいでいます。

記事から読みとく「北海道のサケ漁」の現状と課題

  1. 歴史的な不漁と気候・海水温の変化

    かつては人の手による孵化・放流(「育てる漁業」)で高い生残率を誇っていましたが、近年の海水温の上昇や海洋環境の激変により、稚魚が生き残りにくい環境となっています。

  2. 資金循環(エコシステム)の目詰まり

    次の世代を育てるための「孵化放流資金」は、水揚げによる収益から拠出されています。漁獲量が減ると次の投資・再生産が難しくなるという負のループが生じつつあります。

  3. 現場で始まる「構造転換」と新たな挑戦

    こうした危機に対し、現地では単にサケを待つだけでなく、以下のような新しい取り組みが始まっています。

    • オペレーションの集約:漁船の共同保有によるコスト削減と体制整備

    • 付加価値の追求:水揚げ直後の徹底した洗浄・処理によるブランド化(通常価格より3〜4割高で取引)

    • 事業の多角化:混獲されるフグの加工販売、コンブを用いたジェラート開発、海中酒醸造や漁師飯宿といった新規事業の模索

ビジネス・資産運用における3つの視点

今回のサケ漁の現状は、あらゆる業界のビジネスパーソンや投資家にとっても他人事ではありません。

① 「従来の成功体験」が通用しなくなるリスクへの備え

これまで「当たり前に続いてきた環境」が気候変動やテクノロジーの変化によって一変することは、どの市場でも起こり得ます。「これまでこうだったから」という前提に固執せず、マクロ環境の変化をいち早く察知して柔軟に戦略を変更する姿勢が不可欠です。

② 単一アセット・単一収入源からの「多角化」

サケだけに依存していた構造から、フグの加工や観光・宿泊などへ事業を広げている浜の取り組みと同様に、資産運用においても「分散」と「多角化」がリスクヘッジの要となります。単一の投資対象に頼るのではなく、異なる性質を持つアセット(株式・実物資産など)や多様な収益源を持っておくことが、環境変化に対する強度(レジリエンス)を高めます。

③ 「価格競争」から「高付加価値化」へのシフト

水揚げ量が減る中で「胃腸まで洗浄して鮮度を極限まで保ち、高単価で取引する」という工夫は、非常に示唆に富んでいます。量(ボリューム)を追うビジネスが難しくなった時代には、質やサービス・管理の手間を高めることで「選ばれる価値」を創出することが長期的価値の維持につながります。

まとめ

「恐ろしいほどの不漁」という試練に直面しながらも、地域を守り未来へ繋ぐために種をまき続ける漁業者の方々の姿には、厳しい時代を生き抜くための本質が詰まっています。

市場や環境の波が激しい時代だからこそ、私たちも現状に満足せず、常に変化に対応できるしなやかな基盤を整えていきたいものです。

 

今後も当ブログでは、日々の社会・経済の動きを捉えながら、皆様のビジネスや資産形成に役立つ視点をお届けしてまいります。