こんばんは。
今日は、風が冷たくて…… でしたね。
2つ前の投稿で、「南極オゾンホールの年最大面積が29年ぶりに最小になった」と書きました。
この理由は、なんだったのでしょうか?
前回の投稿の中で、オゾンホールが発生する過程を書きましたが、
オゾンホールが発生するのは、
極域で極渦が形成され、極域の成層圏大気が、極渦内に閉じ込められる
→極渦内は、冬場、太陽光が当たらず、放射冷却により、著しく低温になる
→硝酸や水蒸気などが凝結し、極域成層圏雲が発生する
→この表面で、フロン類由来の塩素化合物から塩素分子(Cl2)が発生
→春先、気温が上がると、塩素分子(Cl2)が塩素原子(Cl)となり、オゾンを破壊する
という過程でしたね♪
2017年は、極域の場所が例年と異なったため、気温が例年よりも高い状態になりました。(下図)
これにより、極域成層圏雲が発生しにくく、オゾンを破壊するCl2,Clの発生が少なかったと考えられています。