こんにちは。 

前回投稿に引き続き、平成29年度 第1回 実技試験1 問2(4)を解いていきます!

 

問題はこちらです。

 

500hPaの強風軸の位置を調べて、低気圧との位置関係を述べる問題です。

 

500hPa面は、以前にも書きましたが、対流圏の中層の大気の状態を見るのに、非常に重宝します。

 

前々回の記事で書きましたが、500hPaのトラフとリッジの位置と、地上低気圧の位置から、今後低気圧が発達するのかをみることができるのが一つです。

 

もう一つが、今回出題にあります、強風軸の位置を見ることができる点です。

強風軸は、正渦度と負渦度との境界線が、一つの目安になります。

 

図2 12時間後 (強風軸は、黄色の太線です。)

 

解答例は、「低気圧は、強風軸から南側に(大きく)離れている。」です。 

 

低気圧と強風軸の位置関係を問われていますので、

・「低気圧」

・「強風軸」

・「南」

・「離れているという意味の言葉」  の4つの言葉は、記載が必要になると考えられます!

 

 

図3 24時間後

解答例: 「低気圧」は「強風軸」の「すぐ」「南」に位置している。  

 

図4 36時間後

解答例: 「低気圧」は「強風軸」から「北」に大きく「離れている」

 

となります。

強風軸は、何となく分かる方は多いと思いますので、

後は、問題文で問われているキーワードを、外さないような記述に注意すれば大丈夫です♪

 

ありがとうございました。

こんにちは。 

前回投稿に引き続き、平成29年度 第1回 実技試験1 問2(3)を解いていきます!

 

 

(3)①を、前回、投稿しましたので、今回は、②を解いていきます。


初期時刻の地上天気図が下図です。

この九州南岸にある低気圧は、問1にあるように、発達していきます。

https://ameblo.jp/hiro-kokubo/entry-12491306316.html

 

なぜ低気圧が発達するのか、その理由を、12時間後の850hPaの風向・風速・温度移流から述べなさい という問題です。

 12時間後の850hPa予想図は、以下です。

図5:850hPa気温・風,700hPa鉛直流予想図  12時間予想         図2:地上天気図 12時間予想

  太実線:850hPa気温(℃),破線および細実線:700hPa鉛直p速度(hPa/h),(網掛け域:負領域) 

  矢羽:850hPa風向・風速(ノット)(短矢羽:5ノット,長矢羽:10ノット,旗矢羽:50ノット) 

  初期時刻 XX年2月26日9時(00UTC)   

 

この問題で求められているのは、(A)低気圧の発達に関する、850hPa 12時間予想図での、(B)風向・(C)風速・(D)温度移流です。

ですので、この項目を、図5で見てみます。

 

 余談ですが、この図、日本がどこにあるのか見にくいと思う方いませんか?

 そんな方は、まず日本列島を色付けすると、ストレスが少なくなりますよ♪(今回、緑色線で塗ってみました。)

 

 まず、(A)地上低気圧の位置を把握します。→赤い✖印をつけました。

 次に、(D)温度移流をみるために、低気圧中心付近の等温線を見ます。→今回は水色線で塗りました。

ここまでで、図を眺めてみますと、低気圧の「西側は北よりの風で寒気移流」、「東側は南よりの風で暖気移流」があり、これが、低気圧を発達させている理由であることが分かります。

 

 この状況を、問題で問われている[風向],[風速],[温度移流]を必ず入れて、説明する文を作ります。

 

⇒そうしますと、解答例のように「低気圧の東側で45ノットの南南西の風による暖気移流、西側では25ノット北西の風による寒気移流が予想されるため」 となります。

 

 文字数は余裕のない数が設定されるケースが多いので、問題で問われている項目だけを入れ込むことが大切です!

 

またしても長文となってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

おはようございます。

前回投稿の続きで、平成29年度1回目の実技試験、問2を見ていきます!

 

問題文はこちらです↓

 

図2~図4は、500hPa高度・渦度と地上気圧・降水量・風の予想図(12~36時間)

図5は、850hPa気温・風、700hPa鉛直流予想図(12,24時間)  です。

 

まず、図2~4の500hPaの図ですが、

500hPaは、対流圏の中層(高度5000m付近)を表している図です。

低気圧が今後発達するのかを調べるために、「地上の低気圧の位置」と「500hPa面のトラフ(気圧の谷)の位置」の関係をみることは、とても重要です。

地上低気圧よりも、500hPa面のトラフが西側にあると、低気圧は、「今後、発達」する可能性が高いといえます~。

 

こんな感じです。

 

 

では、500hPaのトラフは、どうやって見つけるの? といいますと、

注目するのは、「等高線の膨らんでいるところ」「渦度の大きいところ」です。

 

↓こちらは、500hPa高度・渦度12時間予想図(図2)です。

 

このように、等高線の主要な部分を色えんぴつでなぞると、膨らんでいるところが分かりやすいです。

そして、渦度は結構見にくいので、渦度の高い場所に印をつけると、見やすくなりますよ♪ 

そして、それらを結んだところが、【トラフ】 (下図のオレンジ2重線) となります。

 

 

 

この図に、地上低気圧の中心(青〇)をいれて、みますと、

12時間後

 

24時間後

 

36時間後

 

となります。

 

 

長くなりましたが、問題の答えです。

 

(3)① 12~36時間での低気圧の盛衰する理由として、低気圧と、500hPaトラフとの関係を述べる

   解答例:トラフが低気圧の西側から近づき、低気圧と結びつくため

 

となっています。

 ポイントですが、

 ・低気圧の盛衰する理由なので、 [盛](つまり、発達)する理由と、[衰]える理由、 の両方を短くまとめる必要があります。

 

発達する理由は、最初の方で書きましたように、「トラフが低気圧の西にある」こと

衰える理由は、「トラフが、低気圧中心と同じ位置になる」こと

 

ですので、これらの内容を最低限盛り込んでいれば、おそらくですが、正解! となると思います。

 

 

長文になりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました♪

 

おはようございます。

今回も、前回の続きで、実技試験の過去問(平成29年度 第1回試験 1部 問2)を解いていきます!

 

 

(1)は、添付されている地上天気図の予想図から、低気圧の中心位置と、中心気圧を読み取る問題です。

おそらく、読み取ることができる方がほとんどだと思います。

 

ポイントは、

実技試験は時間が不足することが多いので、「この問題は極力時間をかけないで解答できるようにする。」ことです。

 ⇒普段、問題を解くときから、本番と同じようにトレーシングペーパーを使って慣れておきましょう!

 

        中心気圧変化量は、 初期時刻~12時間後:-4hPa

                                               ~24時間後:-16hPa

                                               ~36時間後:-20hPa  

        等圧線は、4hPaごとに引かれていますので、それに気をつければ、読み取れると思います♪    

 

(2) も落ち着いて考えれば、多くの方が解けると思いますが、本番焦ってしまうと、どの予想時間のことを問われているかを勘違いすることもあります。 普段から、問題文をしっかりと落ち着いて読む癖をつけましょう~。

 

答えは、

①:急速に、②低下 

*②は、低気圧が「発達」すると勘違いして「発達」と書く方もおられるかもしれません。

問題文は、【中心の気圧】がどうなるかを問われていますので、「低下」としましょう。

 

③:北、④千島近海、⑤遅く 

*問われている時間が24時間~36時間であることを、間違わないようにしましょう!

 ④の海域名は、なかなか難しいですが、気象庁HPに出ていますので、時間があるときに日本付近はみておくとよいとは思いますが…。

 

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ちょうど海域の話が出ましたので、こちら、興味ある方は、こちらのVideoをご覧になってみてください。

海好き、旅行好きの方は、 結構お得にクルーズが楽しめるようになりますよ♪

http://k-hiro.incruises.com

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは。

関西では、もう夏かという陽気ですが、関東は寒いという、不思議な天気が続いていますね~。

 

本日は、一昨日の続きで、平成29年度1回目の実技試験 問1を解いていきます♪

 

⑦までは、一昨日の記事をご覧ください。

⑧~⑫を解くときに、読み取る図は、以下の図です。

現在天気の記号は、下記のようになっています。(下山紀夫 天気図のみかた より)

これと見比べてみましょう!

 

⑧積雲

⑨高積雲

⑩弱いしゅう雨

⑪6

⑫雷電

となります。

 

各記号の意味は、参考書をみるのが早いですが、

https://ameblo.jp/hiro-kokubo/entry-12410733524.html

など、このブログの2018年10月11月にも書いていますので、もしよければ、見てみてくださいね♪

ありがとうございました。