そうすると、なんとも言えない、まるで時間が止まったみたいな不思議な世界に出逢える。なんのことはない、いつもの町なんだけれど。自分の足音と、僅かな他人の気配だけが感じられる静かな世界。
真っ暗な黒の景色のなか。寂しいようで寂しくないような、そんな言い様のない奇妙な、それでいて心地いい、どこか懐かしい感覚。
たぶん君もそれを知っていると思うよ。けれどきっと、君は思い出さない。感じたことはあるかい、自分という影を世界のなかに。
僕だけがいて、世界がある。僕がいない、世界がある。全てを知ることは出来ないけれど、何かを感じとることは出来る。きっと、