世界に広がる新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、海外のスーパーでは高齢者等の顧客を主に対象として買い物時間帯を設けているところがあります。

 

食料品や日用品や買いだめの動きが広がっているなか、開店直後に高齢者専用の買い物時間を設けることで、高齢者にとっていくつかのメリットが考えられます。

 


 

 

まず、通常でも高齢者の買い物が多い営業時間の早い時間帯に高齢者専用の買い物時間を設定することで、ゆっくり時間をかけて必要な商品を探しながら買い物してもらえます。

 

また、他の年齢層の客がその時間帯に買い物に訪れないために、レジなどでの待ち時間が短くなります。

 

さらには、前日の閉店から翌日の開店時間までには店内の消毒が行き届いているので、開店時には感染するリスクを低く抑えることができます。

 

このように時間を割り当てることで、感染で重症化しやすい高齢者の顧客にある程度の対応が可能です。

 

とはいっても、品薄状態の商品を販売する際は高齢者だけとはいっても買い物者数が殺到すれば店内の混雑を避けることはできません。そのような商品をできるだけ平等に販売するためには、商品販売に時差をつけることや購入個数の限定などを行う必要が出てくるかもしれません。

 

いずれにせよ、日本国内におけるスーパーにおける販売方法も海外の取り組みの事例を通じて学ぶべきことが多くあるかもしれません。

 


 

 

参考:

 ・ 大手スーパー、開店直後に「高齢者の時間」 オーストラリア:時事ドットコム

 ・ 米スーパー、早朝を高齢者専用の営業時間に 新型コロナ対策で | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

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by シニアアクセス