高齢者の体力は過去と比べて上向き傾向が続いています。それを示すために、文部科学省の「体力・運動能力調査」の結果がよく使われています。

 

「筋肉は裏切らない!」という言葉は2018年流行語大賞にノミネートされるほど流行りました。これに深く関わったのはNHKの『みんなで筋肉体操』という番組で筋トレ指導を行った近畿大学の谷本道哉准教授です。この分野に関連する本もいくつか出版されています。

 

 

さて、筋肉マニアや筋トレに励む人に欠かせないのがたんぱく質(プロテイン)の摂取です。最近では、足腰の衰えや筋力の低下を感じるシニアに介護予防の一環として高タンパク食品の購入が増加しているようです。

 

 

株式会社インテージヘルスケアの調査によると、プロテイン市場の売り上げは少なくとも2015年度からの3年間で22%も伸びています。50から70歳代のシニアのプロテイン購入の経験率も少しずつ増加してきているようです。

 

 

健康志向ブームのなか、赤ちゃん向けの育児用粉ミルクが体にいいという消費者の口コミをもとに、シニア向けに栄養分や免疫力が調整できるとして開発された「大人の粉ミルク」の人気が高まっています

 

 

 

そのいくつかを紹介します。

 

 ・ 森永乳業の大人のための粉ミルク「ミルク生活プラス」

 ・ 雪印ビーンスタークの「プラチナミルクfor バランス やさしいミルク味」

 ・ アサヒグループ食品の「カラダ届くミルク」

 ・ 伊藤忠食品の「おとなのミルク習慣プレミアム」

 ・ 救心製薬の「大人の粉ミルク ヨーグルト風味」

 ・ サクマ製菓の「大人のケアミルク」

 ・ ユニマットリケンの「大人の賢い粉ミルク」

 ・ その他

 

 

牛乳から乳脂肪分やカゼインなどを除いた水溶液である乳清(にゅうせい)や乳漿(にゅうしょう)がホエイプロテインとして粉(パウダー)状にして売られていたりもします。

 

 

さらには、ミルクだけではなく、プロテインが多く含まれていることを謳った商品も出てきています。

 

 ・ クノールの「たんぱく質がしっかり摂れるスープ - コーンクリーム ポタージュ」

 ・ アサヒグループ食品の「バランス献立PLUS 栄養プラス 濃厚コーンポタージュ」

 ・ 三菱食品のからだシフト たんぱく質シリーズ「たんぱく質 たまごスープ」

 ・ その他

 

 

シニアのなかで健康志向が継続していくと、高タンパク食品関連の需要もさらに高まっていくでしょう。

 

 

参考:

 ・ 増える高齢者のプロテイン購入|プレスリリース|NEWS|株式会社インテージヘルスケア

 

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活力ある日常生活をおくれるよう、バランスのとれた栄養ある食事を心掛けましょう!

by シニアアクセス