父親の病気のとき、かなり献血にお世話になったらしく、
献血行かないとなーーってずっと思ってたんだけど、
血圧が低いので血を抜くことに抵抗があり、
しかも注射怖いし。
かといって成分献血のような、一度身体から出したものを元に戻すことにもかなり抵抗があるんです。
いやぁ、とても医療従者とは言えないような発言をして申し訳ないんだけど、
それが真実。
とてもじゃないけど献血なんてできる日がこなそう…
骨髄バンクなんてもっと勇気いるしねぇ。
妊婦健診中、
おいおい!!臍帯血があるじゃんよ!!![]()
って突然気づいた私![]()
やるしかないじゃん。
この前の助産師外来のときにバースプランを提出して、書類を一式もらってきました!
臍帯血ってのはへその緒と胎盤に残っている血液のこと。
造血幹細胞の他、間葉系幹細胞とかの未分化で何の細胞にもなれる幹細胞がたくさん含まれているの。
よく知られた、白血病や再生不良性貧血の治療の他、
今では自閉症や脳障害、1型糖尿病の治療にも研究が進んでいるのよね。
誰かの命に役立つのなら…
こんなに棚ぼたなことないよね![]()
臍帯血の採取は、
赤ちゃんが生まれて、へその緒を切ったあとに採取されるため、
あかちゃんも母親にも一切痛みとかの負担はありません。
ってか、とらなければただ捨てられるだけのものだから、
何ならしれっと取っちゃえばいいのに、ぐらいの代物だよね![]()
(医療倫理にもちろん反しますよw)
そこが大きなメリットだよね。誰にも負担がかからない。それは大きい。
そして、HLAの完全一致が必要な骨髄移植に比べてHLAの型を厳密に合わせる必要がないってのもメリットらしい。
HLAが一致するのは他人間では奇跡に近い。
HLAってのは両親から遺伝子を半分ずつもらって型ができているので、親子で一致することはほとんどありえません![]()
親は子供のためなら何でも差し出せるけど、そもそも候補にもなりえないなんて辛すぎるよね。
兄弟間では25%。奇跡よりは高い確率だけど、自分の子どもに骨髄移植のドナーをやらせるのも、これまた親としては辛いことだよね![]()
骨髄移植より一致率が高い。これも大きなメリットです。
んじゃ、デメリットは何か。
移植用に保存できる確率がけっこう低いこと。
出産は何があるかわからない現場なので、臍帯血なんて取ってる場合じゃないし!ってこともあるみたい。
この時点で半分ぐらいの人は希望しても採取自体ができないらしい。
さらに細胞数を計測したり、検査をしたりして、基準を満たす割合は採取した全体の2割程度なんだって![]()
移植保存されない場合は研究に利用されることもあるみたい(拒否もできる)
保存された臍帯血から移植に利用される臍帯血は3割程度なんだって![]()
低いよなーー。
これから研究が進めばもっとこの割合は高くなるのかなー。
あと私にとっての小さなデメリットがあるとすれば、
臍帯血の採取ができた場合、私の血液検査のために出産後に血を抜かれることでしょうか…![]()
これは献血の時に行われる血液検査と同じなんだって。
まぁまぁ。それぐらい我慢しますわよ。
登録までの流れはこんな感じ
①同意書の提出
私は出産で入院するときにバースプランやら他の提出書類と一緒に助産師さんに渡すことになっています。
家族・親戚に遺伝性疾患がないか、私自身が渡航歴がないかとか病歴とかもろもろA4紙2枚程度のもの。
ちなみに同意はいつでも撤回できること、撤回したとしても不利益は一切ないこと、もちゃんと記載されています。
②臍帯血の採取
③臍帯血の採取がちゃんとできたら母親の採血
もうここで半分は採取ができないんだもんね![]()
④臍帯血の提供
同意書とともにバンクへ運ばれる
⑤臍帯血の保存
基準を満たせば保存される
保存されるのはバンクに運ばれた臍帯血の2割…低い…![]()
⑥母親の血液の検査の実施
⑦健康調査票の提出
臍帯血が保存された場合、赤ちゃんの生後4か月以降の検診結果、母親の産後の健康状態を確認するための調査票が送られてくる。
⑧登録
健康調査票の返信があったら、生後9か月を待って登録
登録されれば医療機関から利用できるようになる。
登録された臍帯血の3割程度が移植に使用されている…低い…![]()
なんとか、細胞数の多い優秀な臍帯血が採取されればいいなーー。
あわよくば、誰かに移植されて、命を助けることができたらいいなーーー。
ちなみに、臍帯血の保存は自分(子供やその家族・親戚)のために民間で保存することもできます。
もちろん保管にはお金がかかる。しかもけっこうな金額のよう…
寄付してしまうと、万が一自分のために必要になったとしても優先してもらえることはないのでね。
お金がある人は自分のために保管しておきたいかもね。
ちょっと前に芸能人が保存して話題になってたよね。
だけど寄付をやっている指定病院は民間のための採取はやってないとこもあるようで、うちの病院はそうです。
なので、臍帯血の保存を自分のためにやりたい人は分娩病院をしっかり選ぶ必要があるかもね。
寄付が偉いとかそういうことは一切なくて、
私はそういう有事を予想して備えることに抵抗があるので寄付にこだわるだけ。
もし胎児の段階で誰かに臍帯血の移植が必要になるような病気が見つかったりしたらもちろん民間の保存業者にお願いするよ。
なんとか、細胞数の多い優秀な臍帯血が採取されればいいなーー。
あわよくば、誰かに移植されて、命を助けることができたらいいなーーー。
(2回目)