薬剤師が買える薬と買えない薬 | 薬と法律と娘ちゃんのまわり

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調剤薬局での薬剤師の仕事
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2018/4月産まれの娘ちゃんのこと

私の頭の中を解析するために言葉にする、自分自身のための場所です。でも誰かの役に立てばいいな。

今回、埼玉の薬局で、

処方箋なしで売ってはいけない薬を売ったことがバレでしまって7日間の業務停止になったらしいねーー。

 

 

え?調剤薬局にある薬って全部処方箋がないともらえないんでしょ?

って思うよね。

そりゃそうだ。

 

モーラステープが欲しいんだけどーー売ってくれない?

って患者さんに言われても、

薬剤師は、

調剤薬局にある薬は医師の処方箋がないと渡せないんですよーー

って型にはめて言うからね。

 

でも、本当は売れるものと売れないものがあるんです!

 

売れないものは「処方箋医薬品」に分類されているもの。

血圧の薬とか、糖尿病とか、抗生剤とか向精神薬とか抗がん剤とか。

精神科の薬もほとんどそうかな。

 

じゃ、何なら売れるの?

となると、処方箋医薬品じゃないものです。

 

OTCで売られてるようなアレグラとかアレジオンとかクラリチンとかはもちろん。

プロペトみたいな外用剤とかエンシュアみたいな栄養剤(ちょっと語弊があるけど)

ロキソニンテープとかモーラステープも売れます。

 

これらの薬を販売して利益を上げている薬局もあるにはあるからね。

 

じゃ、どうして売らないのか?

 

①面倒だから

記録が必要だったり、文書での説明が必要だったり、薬局としてシステムをしっかり作って販売する必要があって、

処方箋調剤で売り上げを上げている調剤薬局がわざわざ手間をかけてやるほどのことでもなくない?って感じ。

販売にかなり指導が必要で、もうそれなら医師の指示が必要なんでって言ってる方がラクだからw

 

②診断ができない薬剤師が販売するにはリスクが高いから

例えば、患者に言われるがままにガスターを売り続けて、実は胃がんだったのにガスターでマスクされてしまって手遅れになってしまった

とかもあり得るわけです。

2~3日経っても治らなかったら必ず受診してね

って言ったところで、言うこと聞く人なんて少ないからね。

だから関わりたくないってところかな。

 

③門前の病院に角が立つから

調剤薬局ってのはだいたいどこかの病院の近くにあるからね。

薬を売るってことは、そのまま病院の受診者を減らすってことなのです。

医師会がアホみたいにセルフメディケーションの邪魔をするのはそういうことでしょ(笑)

実際に、ある門前でOTC1類薬の取り扱いを門前の医者に邪魔されたこともあったしね。

病院と1対1でやってるならなおのこと「お医者様」のご機嫌を損ねるようなことをわざわざやりたくないわけですw

 

④患者に「処方箋医薬品」とそうじゃない薬があるのを理解させる説明するのが面倒だから

モーラスを売った患者が、次回、アムロジンがなくなったからちょーだい

とか言い出すことが容易に想像つくからね。

アムロジンは売れない

ってことを理解させる苦労を作り出すリスクをわざわざ生み出したくないっていうね。

 

 

だいたいはこんな理由で患者さんには薬を売ることはありません。

 

でも薬剤師は自分たちで処方箋医薬品以外を買うことはできるので買ってるんですねー。

会社が一律買っちゃダメって決めてるとこもあるよ、もちろん。上場会社はほとんどそうなんじゃないかな。

 

 

じゃ、今回の埼玉の薬局は何をしたのかと言うと!

従業員が購入したのが抗生剤だった

さらに

患者にレペタン坐剤(!!!)を販売したのがバレたわけです。

 

レペタンって…

私的には麻薬なみに注意を払う薬なんだけどね。

いくら患者に脅されたとしても100%売ることはないわ。

ってか、脅されたら警察呼ぶレベルだわ。

 

こんなことバレるわけがないので、きっと内部告発だったんだろうね。

 

 

まだまだ小さい薬局はこんな管理なところもあるだろうねー。

 

そもそも風邪(なのかは不明だけどたいがいそんなもんでしょ)ひいて抗生剤買ってるような薬剤師がいる薬局だからねw

たいした薬局じゃねーわニヤリ