センター試験1日目の受験生を応援するためです。
5名の大学生を引き連れて大学正門前で予備校生にキットカットを入れた応援セットを配布しました。
身を切るような寒風が、これからの試験の激闘と天候の激変を暗示していました。
それから雪は休むことを知らず降り続けたのでした。
そしてその日の仕事を終え家路に着く頃には、辺り一面雪野原になっていました。
そしてその日の仕事を終え家路に着く頃には、辺り一面雪野原になっていました。
センター試験の方も、国語が難し過ぎ、英語が簡単過ぎる受験生の調子を狂わす大荒れの様相を呈していました。
センター試験は2日目をむかえました。
受験生を足元から挫く最悪の天候でした。
数学IIBの最初の部分も例年になく平易なものでした。
しかし雪国の様な天候は翌日まで続きました。
センター試験の翌日、休日だった僕は正午頃、近鉄百貨店で開催されている九州大物産展を訪れました。
僕は物産展が大好きなのです。
九州や北海道の有名ラーメン店がやってくるからです。
今回は「長浜ナンバーワン」という博多のラーメン店でした。
「長浜ナンバーワン」もその口で、極細麺なのですがしっかりとした質感があって、それが濃厚豚骨と絶妙にからまって相当旨い味をだしています。
トッピングの高菜、煮卵、チャーシューもありきたりのものに見えて、これが結構高級なコンビネーションを奏でていることに驚きました。
ラーメンを食べるとき、取り敢えずはやく食べてしまいたいと思うか、食べてしまうのが惜しいと思うかいずれかなのですが、今回は後者でした。
これは名に違わず正にナンバーワン。
久しぶりに満足の一杯でした。
すると芋自体がスィーツなのです。
今日が物産展の最終日で安くしておくと言われて一袋購入しました。
家で奥さんと食べましたが、いい買い物をしたと思いました。
相変わらず雪国の状況は変わらず、静かなそして寒い夕暮れをむかえました。
それはここ数日の大雪と無縁ではないような気がします。
ここからは僕の夢想です。
人々は大抵追い詰められて決断を余儀なくされます。
日常が決断の連続と説く書物もありますが、行き当たりばったりの判断をしたり、経験則によって決めたり、現状維持でお茶を濁す場合が多いのではないでしょうか。
僕は今の予備校に入社してから、様々な転機がありました。
前半は遮二無二、教務力と統率力を磨きに磨きました。
読み切った数学書は300冊、自作の問題集は100冊を数えました。
気が付けば、職員を束ねる教室長を更に束ねる立場になっていました。
やがてその職務を後輩に委ね、高卒予備校と現役予備校を兼務するようになりました。
それと前後するように、僕に移籍話がいくつか舞い込んできました。
そのたびに、今の予備校の代表から公私にわたってお世話になってきた経緯を考え、決断を先延ばしにして現状維持を選んできました。
僕は果たしていざという時、決断できるのだろうか。
殆どの人々が決断を先延ばして現状維持に甘んじる傾向にあるようです。
その中で決断できる人だけが、すべてを動かせると聞きます。
あるいは、すぐ行動できる人だけが、すべてを手に入れると。
奥さんが愛犬のゴンを風呂場で洗って身体をドライヤーで乾かせた後、僕の蒲団の中に潜り込ませてきました。
ゴンは蒲団の中で丸くなって眠りにつきました。
ゴンの身体は暖かく、温もりが伝わってきます。
外には雪、蒲団の中には犬、一見平和そうな状況ですが、天候が激変するように常に変化にさらされているものです。
僕や奥さんの将来はどうなっていくのだろうか。
決断が必要なときがくるかもしれません。
決断からすべてが始まります。
決断は僕達にとってそれこそビックバンそのもだからです。