僕がこのバスに乗った理由?

そう、君が乗った理由だよ。

スーツの男は僕の目を覗きこむように顔を近づけて、そう言った。
額の傷が少し赤くなっていた。

僕は男から目をそらせなかった。


そういえば僕はどうして、このバスに乗ったんだっけ?

僕はやっと、男から目をそらして、バスに乗るまでの事を思い出してみた。


「手紙…。」

スーツの男はぼそっとそう言った。



「手紙…。、そうだ、手紙が来たんだ。昔の友達から。久しぶりに会いたいから海へ来てくれって、、、!!?」

僕の背中が一瞬ヒヤリとしたのがわかった。

「どうしてそれを知ってるんだ?」