その１４へ→☆
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店長ちゃんの特別ダンス指導が終わると、ユリアは副店長から振り付け用のDVDを渡された。
「まだ本決まりではありませんが、今のポジションのところを他の研究生のみんなと合わせながら練習して下さいね。やることは沢山ありますが、振り付け程度は完璧にマスターしてください」
そう言われてユリアは、ちょっと不安げに俯いてしまった。そんな時、同じパートを踊っていた子がユリアに話しかけてきた。
「あなたなら大丈夫！！ちょっと難しいとこもあるけど、一緒に頑張りましょ
」
「よろしくお願いしますにゃー！！ユリア、なんにも分かんにゃいけど頑張りますにゃ！！」
「こちらこそよろしく！！私カミシロ リエっていうの。私立聖鳳学園 中等部２年。分からないことがあったら遠慮なく聞いてね」
「あ、ユリアも私立聖鳳学園の生徒にゃよ。ユリアは一年生にゃから、リエしゃんは先輩にゃ！！」
「あんまりそういうの気にしなくていいよーｗ 友達感覚で、ね(°∀°)b 」
その光景を見ながら、店長ちゃんと副店長は微笑ましそうに彼女等を見守った。
ユリアが店長ちゃんからダンスレッスンを受けてた頃、セイとレイジはスピカの出る舞台を見に、コスプレ喫茶と同じ建物内に設備された劇場内に入っていた。その広さと平日なのに満席状態なのにも驚いたが、もっと驚く光景を目にする事になる((ﾟmﾟ;)
ステージ上ではガンプラバトルが展開され、地球連邦軍とジオン軍のガンプラが戦い合うのが、ステージ上の大型スクリーンに投影されていた。あの懐かしい一年戦争の効果音が、劇場全体に沸き起こる。
そのバトルが終わると、哀戦士の曲が流れてきた！！←「哀戦士」 作詞 - 井荻麟 / 作曲・編曲・唄 - 井上大輔
それに合わせて地球連邦軍のコスを身にまとった女子の群衆と、ジオン軍のコスを身にまとった女子の群衆が、競い合うようにダンスを始めた。互いに殺陣を行う子達もいて、さながらそこは戦場と化したかのように見えた。
照明が暗くなると今迄踊っていた群衆は左右のステージ袖に消えていき、機動戦士ガンダムが永井一郎氏のナレーションで始まる曲が流れた。
スポットライトが照らされると、シャアのコスを身にまとったスピカが現れる。
劇場内から割れんとばかりに響く、観客の女性の悲鳴！！私立聖鳳学園のスピカ親衛隊と名乗るスピカの女性ファンはともかく、それを打ち破るように最前列の席の方から聞き慣れた声がする。セイとレイジの脳裏に、嫌な予感が過った。
「ジーク、ジオン！！ジーク、ジオン！！貴様ら、腹の奥から声を出さんか！！ジーク、ジオン！！」
「おいセイ・・・ あれってお前の学校のギレンて奴だよな？？なんかスゲー格好してんだけど
」
「聞かれなくても、あれはギレン先輩だよ～ｱﾀヽ(д｀ヽ彡ノ´д)ノﾌﾀ 見付かる前に、劇場を出た方がいいかも・・・」
ギレン先輩はザビ家のコスを身にまとい、凛とした姿勢でスピカに歓声を浴びせていた。自分を見る視線に気が付いたのか、セイとレイジの方を振り向きざまに睨みつけた。
「ぬぅ？貴様ら、イオリ セイとレイジではないか！！何故共にスピカを応援しようとせん！？直ぐにこの場まで来て、応援せんか！！」
科学部の予算を使い放題させてもらってるので、セイとレイジは断れず、ギレン先輩の両隣の科学部の生徒に席を譲られた。←譲った生徒は、心なしかホッとした表情を浮かべている。
シャアのコスを身にまとったスピカは、さっそうと立ち上がり演技を始めた。
「戦いは二手三手、先を読んで行うものだ」
スピカの決めゼリフと仕草に、更に女子の悲鳴が轟いた
「さぁ、声援を送るぞ！！ジーク、ジオン！！ジーク、ジオン！！さぁ、どうした！？」
「ジ、ジーク、ジオン・・・、ジーク、ジオン・・・」
レイジは嫌そうな顔して知らんぷりしたが、セイは仕方が無く恥ずかしいのを我慢しながら声援する。
「声が小さい！！ジーク、ジオン！！、ジーク、ジオン！！」
スピカのステージが終わるまで、このやり取りは続いた
舞台も終わり、急いで劇場を出たセイとレイジは、ユリアの特訓がもう終わってると思い、『コスプレ喫茶ガンダムちゃんアキバ店』のバトルルームに向かった。
続くー！！
研究生コスを着た「カミシロ リエ」を、豆さんに描いて頂きましたー
ニックネーム「リエリン、リエポン、カミサマー」 私立聖鳳学園 中等部２年 学力（上）、体力（中）。 血液型A型 人一倍、面倒見がいいｗ
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第２回ガンダム文化祭で描いて頂いたイラストを、今回のスピカのコス姿に使わせて頂きましたー！！←ちゃんと本人の承諾得てますよ
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