暮れなずむ馴染みの街…。

黄金(こんじき)色に輝く海…。

蘇った世界は本当に美しかった。
燃えるような夕暮れの景色に、全ての地上の
生き物が見とれた。

ある者は子供と、ある者は恋人と共にその
光景を心に焼き付けた。

その時、かすかな光の帯が天空へと走ったが
誰一人として気付く者はなかった。

男は一人佇んでいた。

以前は夕日を眺める度に、さみしさだけが
込み上げてきたが。

今はそれが本当に美しいと感じられるように
なっていた。

母親が不可能を可能にしてきたように信じて
いればいつしか幸せが訪れると男は思った。




パンチ!人狼のヒロむかっ