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今日は熊野那智神社の春季例祭です。

























【神社新報より引用】
新型コロナウイルス感染症について、四月七日に七都府県を対象とする緊急事態宣言が発せられ、不要不急の外出自粛などが呼びかけられてゐる。まづ以て病に斃れた方々の御霊安かれと念じ、罹患者の一日も早い平癒、そして感染症の終熄を祈念申し上げる。

神社界では恒例祭の奉仕を続ける一方、参拝者対応や一般社務、また奉仕者の健康保持といったさまざまな面で感染防止のための対策が講じられてゐる。各地の神社庁では地域の実情に即した神社運営上の対応、祭典執行上の注意点などを管内神社に示し、また中止を余儀なくされてゐる諸会議について、インターネットを使ったウェブ会議の導入なども進めてゐるといふ。先行きが見えない中で行動を続ける姿に感謝と労ひの言葉を贈るとともに、管下神社に寄り添ふ活動のさらなる充実に向け、それぞれの状況に応じて今できることに全力を傾注してほしい。

「不要不急」といふ言葉による外出自粛により宗教施設も影響を受け、いはゆる観光地の社寺などでは参拝者が大幅に減ってゐるといふ。ただ参拝といふ行為は果たして一概に「不要不急」のものといへるであらうか。

密閉・密集・密接といふ状態での礼拝が集団感染を引き起こした例もあり、宗教行為が感染拡大の要因になるやうであれば厳に慎まねばならない。だが信仰を持つ者にとって参拝は決して「不要不急」ではなく、自らの宗教的要望により信仰心を満たす営みの一つである。また健康保持等のための散歩やジョギングは感染リスクが低いとされ、さうした中で近隣の神社に参拝する事例もあり、実際、家族連れの参拝が目立つやうになったとの報告もある。

しかしながら、感染症の拡大防止のための外出自粛といふ点からみれば、たとひ宗教行為でも一定の歯止めは必要で、神社としていかに対応していくのか検討が求められよう。

神社における恒例祭は取り止めることなく斎行されるが、何らかの変更等を余儀なくされてゐる。氏子崇敬者に参列自粛を求めて神職のみで祭典を奉仕し、神賑行事は中止や延期、規模縮小となっていく。外出自粛そして多人数の参集を避ける中であれば致し方ないことだが、現代技術を以てすれば、例へばインターネットを使った映像配信などで祭事の様子を氏子崇敬者に伝へることもできる。神社界ではインターネットを介した行為を「バーチャル参拝」と一括りにしてタブー視してきたが、実際の祭典の様子を比較的手軽に配信できる環境が整った現在では、緊急時の対策だけでなく、信仰心を満たす一つの方法として採用するといふやうな思考の転換も可能であらう。神符守札の頒布に関しても、手渡しが困難になれば、郵送と頒布料の振込などの形でおこなはざるを得ず、さうしたことを契機として、電子マネーの利用等も改めて考慮する必要が生じてくるのではなからうか。

感染症といふかつてない状況を経験することで、今後は「不要不急」といふ言葉を反映した新たな流れが、神社界のみならず、すべての社会に訪れるやうに感じられる。これまで漫然と存在してゐたもの、それは活動や組織も含むが、この期間中にその存在価値を「不要」と判断された場合には、いづれ淘汰されるものもあり、不急とされたものには今後のあり方に検討が必要なものもあらう。それゆゑ、この難関の中にあって我々神社人は、何が不要であり、何が不急であるのかを冷静に判断しなければならない。


ある神社庁の神社宛通知には、次のやうな趣旨の一文が記されてゐた。

――神社は古来、疫病や自然現象による災害など所謂「災厄」を祓ひ、沈静祈願をし、人々の気持ちを救ひ癒してまゐりました。日々参拝される氏子崇敬者も、この事態の早い収束を祈願されてゐます。今後、防止策をとりつつも、ひたすら収束に向かふことを願ひ、元の生活に戻るやう祈り続けることが、我々神職の使命であると思ひます。慌てず、過剰に恐れず、冷静に判断され、適切な対応をしていただきますやう切にお願ひ申し上げます――
 自粛といふ言葉のもと今なすべきことを先送りして漫然と過ごすのではなく、日々神々に祈りを捧げるとともに、現状に即しつつ未来に向けて適切な対応を図り、その意義を考察し続けることを全国神社人にお願ひする。
令和二年四月二十日