土用とは、年に4回訪れる、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間のことで、それぞれ「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」とも呼ばれています。


「土用」は「土旺用事(どおうようじ)」の略ですが、その意味は「土が旺(さかんに)なり用事(働き)をする」という言葉。


つまり、土が最も働く時期ということになります。


意味◆陰陽五行説を由来とする◆季節の節目をあらわす雑節の一つ◆季節と季節の間にある18日間◆陰陽五行説を由来とする土用の起源は、古来中国から伝わる「陰陽五行思想」に由来します。

陰陽五行思想では、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えます。

季節もこの5つの要素に当てはめて、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」、「土」は季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てられました。


◆季節の節目をあらわす雑節の一つ土用は、節分や彼岸、八十八夜、入梅などと同じ「雑節(ざっせつ)」の一つです。


「雑節」は季節の移り変わりを表す暦で、日本では古くから季節の変化を知らせる大切な役割を担ってきました。


◆季節と季節の間にある18日間土用はそれぞれ、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間の期間です(期間は年によって異なります)。

具体的な時期はこちら。

立春前/「冬の土用」 1月17日頃に開始立夏前/「春の土用」 4月17日頃に開始立秋前/「夏の土用」 7月20日頃に開始立冬前/「秋の土用」 10月20日頃に