彼は胃がんで、

病院で見つけてもらった時はもうすべてが遅くて。

『余命3ヶ月』

これが診断でした。


彼には
『このままほっといたら、余命6ヶ月。抗がん剤が効けばもうちょっと伸びるかも。』

と、説明されていた。


よって私も本人から聞かされた

『余命6ヶ月』
これを信じていました。

余命宣告されても
長生きする人もいる。

私の祖母も私が高校生の時に
『余命6ヶ月』と診断され

結局亡くなったのは五年前。
すごく長生きした。

そういう奇跡をしんじていたけど、
結局抗がん剤も効かず
きっちり3ヶ月。
逝ってしまった。

なぜ彼は死ななきゃならなかったんだろう。
なぜ私は、無理矢理にも病院に連れていかなかったのだろう。

私と彼の力関係は
圧倒的に彼が上でした。
亭主関白というか。
これは昔付き合ってたときもそうだった。

時と場合によっては私が上になることもあったが、彼のいうことは絶対でした。

そんな彼は、私の言うことなど聞くわけがなく、、、
でも私がキレて。
ようやく行くことになったが、
どの病院でも見つけてもらえなかった彼の病気。

実は最初に行った病院は
私のかかりつけの病院。
とっても腕のいいお医者さんでした。

私は彼の入院中、会社の健康診断だひっかかり、その病院に再検査に行ったのですが、
エコーで引っかかったとこ以外も全部診てくれた。

『うん、癌らしいものはないから大丈夫』
って言われた。

彼はどうして診てもらえなかったのか。

今さらやけどね、、、


いい加減諦めなきゃ。

諦めるって言ったら何か違うかもやけど、、、

想っても想っても
彼は帰ってこない。

彼を想い
泣いてばかりいたら
彼を悲しませることになる。

いい加減彼を解放してあげよう。

そんなことも考える。

でも、、、

まだまだ無理
なんだけどね、、、