城南宮の庭園を見て下しい
城南宮といえば何といっても春と秋に催される
曲水の宴が有名。
平安時代の貴族の遊びを再現したもので、
白拍子の舞と奉納和歌の朗詠が
この庭の遺水で行われる
めずらしい写真
福井市の越前朝倉氏遺跡で行われた曲水の宴
木漏れ日もやわらかな平安の庭を
ゆるやかに曲がりながら流れる
一筋の遣水。色とりどりの狩衣や小袿
といった平安時代の貴族の装束に身を包んだ
歌人が遣水の傍らの座に着くと川上に控えた水干
姿の童子が朱塗りの盃にお神酒を注ぎ、羽觴
おしどりの姿を象った盃台の
背に載せて流します。琴の音が響く、
歌人はその日の題
にちなんで和歌を詠み、短冊にしたためます。
そして、目の前に流れ来る羽觴を取り上げ、
盃のお酒をいただくのです。
宴の間には白拍子の舞も静々と披露され、
ゆったりと時間が流れる王朝の雅を今に再現しています。