俺が命を捧げ、ジェジュンは自分の全てを俺にくれるという。考えれば出会いから今まで、それなりの時間が経った。こんなに色々な事が起こるとは思ってもいなかったが、確実に俺の人生を変えたのはジェジュンだ。
自国で王子として敷かれたレールを歩いていることもまた運命、どちらが良かったのかなんて一目瞭然だろう。命を懸けて守れる存在がある幸せは、言葉にはできない。ジェジュンが自分を俺にくれると言ったのは、気の迷いではないと解っている。二人でいた時間が教えてくれる事はとても大きい。
いつか・・そう考えては赤面する自分が愚かしくもあるが、今はその笑みさえも愛おしい。ジェジュンに伝えたい・・君の存在こそが俺を輝かせるのだと。
ユノってバカなの?俺はあげるって言ったのに、うんって頷いてそれだけ。ねえ、この勇気は半端ないよ?俺からあげるって言ったんだからね。
【おやすみ】そう言って部屋を出ていくユノの背中に【はあ?】と、呆れた顔で見送るしかなかった俺。いや、帰るの?パタンとドアが閉まった後、俺はベッドに飛び込んで枕を殴った。バカユノ!って叫びながら。てか、解ってない?まさか誤解してないよね?俺あげるって言った意味を。いや、他にないでしょ?何があるの?ねえ、逆に教えてよ〜!
朝食の席はいつものように穏やかだった。王様も久しぶりに一緒に食事をしながら談笑して、体調も良くなってきたようだ。間際のところで止められた事にホッとする。あと少しでも遅く帰っていたら?そんな不安が過るけど、今は元気そうだ。王が俺を呼んだのも危険を察したからだと思う。ジワジワと固められていく周りの変化に、王は何も出来ずにいたのだろう。力があるようで孤独な王は、誰を味方にすればいいのか迷っていたのかもしれない。
[お父様、ユノがいれば安心です。必ず傍においてくださいね。そうすれば何も心配はいりませんから]
[なら、ジェジュンは誰が守ってくれる?ユノ王子はその為に来たのだろう?]
きっと気づいてしまった王様、せっかく自国に帰ったのに、俺が戻るとすぐに飛んできてくれた様子に察したのかもしれない。
[王様、私はジェジュン様をお守りするつもりです。それと同時に王様と、この国を守るお手伝いもさせていただければと望みます]
王が真剣な目でユノを見る。
[己の国は誰が守るのだ?お父上も期待しているであろう、ユノ王子の帰還を]
そう、俺もそう思う。ユノのお父上は本当に優しい方で、俺の事をすごく可愛がってくださった。まるで本当の子どものように。王様が悲しむことはしたくない。ユノは俺の為に命を懸けるのではなく、自分の国の為に力を注ぐべき宿命なのだから。
[王様、お願いがあります]
ユノの突然の言葉に、俺も手を止めて視線を送る。何を願っているのだろう?やっぱり国に帰りたいのかも。俺を置いて?ううん、それも仕方ないよね。
[私を王様の息子にしていただけませんか?]
え・・?
[それは、どういう意味だね?]
王様も戸惑っているらしい。
シーンと静まり返る部屋で、王様と俺はユノをジッと見つめている。
[父にはすでに話してまいりました。私はジェジュンと共に、この国を守りたいと思っております。自国は父と妹に任せ、私はこの地に人生を懸ける所存です]
眉間に手を当て、何かを考える王様。どう答えるべきか考えているようだ。すかさず俺が助け舟を出す。
[ユノ、自国を捨てるつもり?この国で生きるってことはお父上も国も捨てるって事だよ?]
優しい微笑みを浮かべながら、ユノが答える。
[故郷を捨てたりはしないさ、何かあれば駆けつけると思う。けど、俺は決めたんだ。王様・・]
王が覚悟を決めたように、ユノに顔を向ける。
[ジェジュンを私にください・・この命懸けてお守りします。婚姻は叶わなくても一生傍にいて、ジェジュンの笑顔を守りたいと心から思っております]
驚いたのは俺の方で、思わず【ユノ!】って叫んでいた。もちろん嬉しかったけど、俺は王の息子だ。絶対に許されない想いは隠し通すべきだ。例え気づいていたとしても。
思わず立ち上がってユノの手を掴もうとした時、王が小さく待てと声を出した。
[ジェジュンを愛していると申すのか?]
[はい、心から]
[姫として育ててきたが、ジェジュンは王子だ。誰にも祝福されない愛となる。その覚悟はあるのか?]
[もちろんです]
[ジェジュンは?ユノ王子が貫く愛で、ジェジュンの評判は落ちるであろう。国民からの信頼をなくしてもなお、その愛を貫くつもりか?]
ユノは言葉を失った。
まるでどこかで聞いたセリフを思い出すように、目を閉じて何かを考えていた・・。
こんにちは\(^o^)/
雨なのか、猛暑なのか、どっちなんだい!
変わりやすい天気に翻弄されますが、体調気をつけてくださいね。
ジェジュンのガールズグループ、まさかの本田仁美さん?もとAKB?(✽ ゚д゚ ✽)
混乱しております(^o^;)
今日も元気に、いってらっしゃい(=^・^=)*/*☆✨❤
あっ、午後でした(・。・;