[ユノ、忘れてない?]

今年もジェジュンの確認は早い。まだ数日あるのに早々に念押しされる。

[忘れるわけないだろう?俺たちの特別な日だ。いや、俺たちたけでなく世界中のユンジェペンの聖なる日だぞ]

[最近はユンジェペンも肩身が狭いらしいよ。最新リアル画像が出ないから、俺達も化石化されつつある]

[確かに・・隠しているつもりはないけど、かなり慎重に進めてきたからな]

[出す?]

[マシで?]

[ユンジェペンのために、ここは俺達がリアルだってことを証明しないと]

[イメージ大丈夫か?]

[世の中はジェンダーレスだ!認められるよ]

[ふふっ、じゃあ記念日でいい?]

[ケーキの前で、2人でピースとか]

[つまんない]

[そう?何がいい?]

[ん〜コスプレ?]

[いや、おかしいだろっ!]

[だって、ユノのコスプレかっこいいんだもん]

[それは、ふたりだけの秘密だろう?]

[ふふっ、確かに]

[本当にやる?] 

[匂わせ?]

[うん、その方が妄想力を掻き立てられる]

[だね]


あからさまでない方がいい、世間の目は厳しいからね。けど、だからと言って曖昧にしたくない。明確かつ、俺達だけしかあり得ない匂わせが必要だ。

[同じ服は当たり前になっている。廊下にユノのスニーカーが置いてあるとか?ユノの部屋には俺のカバンがある!みたいなのはどうかな?分かりにくい?あっ、手!ユノの綺麗な手は他にはないから、映り込みが良くない?前にもしたことあるけど、反応良かったしね。うん、それで行こう!

保険のために前撮りもしておかないと。


[ユノ、少しだけ出すんだよ]

[うん、これぐらい?]

[それじゃあ出すぎだよ。もう少し引いて]

[これでどう?]

[引っ込めすぎて映ってないじゃん]

撮影会はなかなか難しい。


[なら、これでどうだ]

背中から俺を抱きしめて、頬にぎゅっと自分の顔をつけるユノ。ふふっ、くすぐったい。

ムニュムニュってくっつけて、ピースサインをする。決定的すぎるけど、気持ちがいいからこれはこれで撮っておこう。

[キスシーンはどうだ?]

ノッてきたユノは止められない。撮影会は一時中止になりそうだ・・。


[あっ、間違えた!]

匂わせ投稿のつもりが、頬にムニュっの写真をアップしてしまった。ヤバッ!大騒ぎになるかも!!


そんな事を考えながら、俺はニヤリと笑う。

いや、本当に間違えたんだよ。嘘じゃないからね。


ふふっ、記念日・・楽しみにしていてね💖



おはようございます✨

待てない!今すぐアップして(≧∇≦)


今日も元気に、いってらっしゃい(=^・^=)*⁠⁠/⁠*☆✨♥