目覚めると目の前に赤いカーテンが敷かれていた。いや、正確には赤いバラの花が床を埋め尽くしていた。大袈裟だと思うけど、寝起きの俺には赤い世界に紛れ込んだように思えた。そして、思わずフフッと笑う。誰がそうしたのかなんて言うまでもないから・・。


バラを踏まないように慎重にベッドから降りると、そこには道が出来ていた。真っ直ぐに伸びる道を進むと、言わずと知れた大きな人影。首を傾げてから微笑む【やっぱり来てたんだ】

その手には、またバラの花束。深紅のバラは俺の好きな花、その人は抱えきれないほどのバラと共にそこにいた。


[ジェジュン、おめでとう]

優しい微笑みは、前よりずっと大人の落ち着きを身に着けている。寒くてシーツにくるまったままの俺は、オバケみたいにそれを引きずりながら近づいてく。バラの花束を受け取ると、ありがとうと呟く。最近はめっきり涙腺が弱くなって、こんな時も泣いてしまいそうになる。

[おいで]

手を広げた影に俺は戸惑う。バラの花はどうすればいい?とりあえず足元に置いて、広げられた腕の中に吸い込まれていく。シーツごと俺を抱きしめるその腕は前より細くなったけど、安心感は変わらない。


[何とか間に合った]

頭の上で聞こえる声に答える。

[ユノにしては上出来だね]

フッと笑ってから反論する。

[俺だから嬉しいんだろう?] 

悔しいけど大正解だ。きっと他の人が同じことをしても、ここまではドキドキしない。バラの香りが部屋中に広がっている優雅さは、まるでプリンセスになった気分だ。

[全部ドライフラワーにして、一年中飾っとく]

俺の提案にユノが驚く。

[大変な作業だな]

[ふふっ、ユノの愛の深さを感じながら頑張るよ]

クイッと俺の顔を上げるユノ。

[俺の愛は、こんなもんじゃない]

またひとつ大人になった俺の初めのキスは、それに相応しいディープな熱さ。朝から酔うのもいいかもしれない。 


[くしゅん!]

可愛いくしゃみは演技だと気づかないユノが、本気で心配する。

[マズいな、風邪をひかせてしまう]

オバケみたいにシーツにくるまったままの俺を抱き上げて、自分で作ったバラの道を歩く。これって結婚式みたいじゃない?まあ、鈍いユノは思ってないかもしれないけど。


ベッドに俺を下ろすと、迷わずに服を脱ぐ。

[実はセッテイングの為に早起きをした。それに・・本当のプレゼントはこれからだ]

はあ・・やっぱり今年もユノの方が上手らしい。

シーツから手を伸ばすと、ユノの喉がゴクリと鳴る。俺も負けていられない、愛のゲームは酔わせた方が勝ちだから。


ベッドでの激しい攻防戦の間、ネネとココは床に広がったバラの花と戦っていた。見たことのない赤い敵に立ち向かい、大暴れするのも退屈な彼らの楽しい時間らしい。御主人様に見つかったら大変な事になるけど、今はどちらも夢の中。最高の時間は思いきり楽しまないとね。


バラの香りが、さっきより強くなってきた。感覚が研ぎ澄まされて高揚しているせいかもしれない。


[ジェジュンア・・]


今年も俺は最高のプレゼントに抱きしめられている・・💖




おはようございます✨

そして、ジェジュンHappy Birthday☆🎉🌹

今年もお祝いが言えるのが嬉しいです(≧∇≦) 

この先も穏やかで優しい時間が流れますように✨


そしてJパ☆

出遅れた私は、夜の開演に間に合うように駆け込みます!ご報告はまた後で\(^o^)/ 


今日も元気に、いってらっしゃい(=^・^=)*⁠/⁠*☆✨♥