北イタリアワイン会@ワインバーClimat
昨日は久しぶりにクリマでワイン会でした。今回のテーマは「北イタリア」、ソムリエの林さんのセレクトです。林さんはこの後またフリウリのレストランに出稼ぎに行くそうです。
ワイン会はバルバレスコ村の村長、ビアンコ・アルベルトさんの下記の招待メッセージからスタート、でもイタリア語さっぽり解りません。
Egregio Sig.
Sabato sera alle ore 18.00 presso wine-bar si terra una degustazione dei grandi vini delle Langhe che permettera di meglio conoscere le loro splendide qualita e di apprendere le diversita che contraddistinguono le varie zone di produzione.
Vista l'importanza dell'evento sarei estremamente onorato di avere La sua presenza.
BARBARESCO , 12/05/2011 BIANCO ALBERTO
一杯目はソーヴィニョン・ブラン100%、イタリアのソーヴィニヨン・ブランは経験がほとんどありませんでした。樽熟をしないタイプのせいか結構オイリーで舌に絡まってくる感じがしました。ニュージーランドのソーヴィニョン・ブラン、好きで良く飲むのですが、同じ品種とは思えない味わいでした。
リボッラ・ジャッラというフリウリの土着品種のワイン。色合いがかなり黄色みかかっています。柑橘系のさわやかな香りと静謐な酸の味わいが凄くマッチしていました。「白いワンピースを着た貴婦人みたい」なイメージを抱いてしまいました。
これは完全に自分の好みで今後追っかけてみたいワインです。
今回このワイン会のためにわざわざ以下のメッセージをくれた作り手、エラルド・ヴィヴェルディのバルベーラ。
私のワインを作る哲学的なことを説明できるように取り急ぎいくつかのインフォメーションを送ります。私は農民の親戚の間で農家の息子として生まれた。親戚達、彼らはみんな優良栽培をしているルーツがあった。一人の失敗が全ての尊厳とアイデンティティを失う恐れがあるため、彼らは私にこのルーツを失くすことのないように促した。私たちは仕事に多くの配慮と注意を探す。私の場合は存在が大きい良いワインをつくるためのブドウ畑の仕事にそれを費やす。私たちのワイナリーは小さく2人だけで畑とワイン作りをやっている。ここではひとつひとつのワインに独自の性格の表現を残せるように注意している。
すごく飲みやすく飲み飽きない一杯。イタリアで水のように飲まれているのが実感できます。
ネッビオーロは比類ないブドウでバローロのべースになるが、これはバローロとはまた達う過程を経たもの。タンニンをこのように少なく抽出するために10日だけの発酵を行う。フィネス、カモミールの生花、乾燥した桜の花、複雑性がある。口の中はキメのあるタンニンとバランスが取れ、受け入れやすい、余韻も長め。私はこのネッビオーロはすごく好きで一番飲むワイン。
というエラルド・ヴィヴェルディのメッセージ。
これも前のワイン同様飲み易かったです、この作り手の特徴かもしれません。それでいてネッビオーロの香りタンニンも充分に楽しむことができました。家飲み用にストックしておきたい一本でした。
バルバレスコ ”クーラ” 2007/カンティーナ・デル・グリチーネ
この一杯、実はあまり印象に残っていません。あっ、でもエチケット、かわいかったです。
バローロ ”ガヴァリーニ・キネッラ”2006/エリオ・グラッソ
なんとバローロ・ボーイズ、エリオ・グラッソさんからも下記のメッセージを頂いてました。林さんの顔の広さ、底知れません。
次のことを日本の方に伝えてくれることを私たちはあなたに託す。[このワインは私たち家族の果物に対する仕事の全てで土地.土壌に繋がりが強い。なぜならこの土地は私たちの両親.祖父母.曽祖父母が作り.跡を残したもの、そして私たちは.彼らのやってきた畑仕事と彼らの努力を尊みながらワインを作る。畑をより良くする彼らの経験もワインを生産する私たちにとって大変重要なこと、つまり畑の最善の表現をボトルに入れ込む...。全てを説明するのに本当に言葉が足りないが
最後に伝えたいこと.
ピジネスのためにワインを作らないハートを抽入すること。
自分のバローロのイメージに一番あっていた一杯。スパイシーさとタンニンの重厚さがパワフルで官能的な味わいを醸し出してました。メインのお肉に見事にマリアージュです。
バローロ ”ブルナーテ・レ・コステ” 2004/ジョゼッペ・リナルディ
ジョゼッペ・リナルディはバローロの古典派生産者の中でもカリスマ的な存在感のあり、最も偉大な生産者の一人との事。ただ日本では色々と問題を抱えているみたいで痛んでいるものを見かけるとの事です。
このボトルはバローロの奥深さを感じるものすごく柔らかてやさしい、母性を感じさせるワイン。何故かこの前なくなった田中好子さんが思い浮かんでしまいました。
最後にデザートワインをチーズと合わせていただきました。微炭酸で、上質な甘味が幸福な時間を締めくくってくれました。
今回もどうもご馳走様でした。そして林ソムリエ、行ってらしゃい。