はじめての入院


ほんとは初めてじゃない

1歳くらいの時肺炎で入院したらしい

記憶はありません


耳鼻科の教授回診って

白い巨塔みたいにぞろぞろ来ないんだね


あの独特の診察イスや

吸引するやつとか噴霧するやつ

あれがナースステーションの裏に

置いてある。

そこで順番に診てもらうんだね

設備がないと診れないから

当然なんだけど


あんな感じなのって他に

口腔外科や眼科なんかも

そうなんじゃないかな?

それはさておき。


舌出して👅

そのままにして

と言われてもできない

べ〜ってできるけど

出したままだと舌が震えちゃう


教授

あれ?こんなふうにみんななるの?

教授が額帯鏡を外して自分の見てるし


担当医が

「先生、ご自分の見なくても」

って苦笑いしてたの覚えてる。


細かく見るために外来診察室に

呼ばれていろいろ診察


担当医は女性でした

「あのね、パジャマ脱いでくれる?

パンツだけになって」


「え?あっはい」

と言う通りに

でいろいろされるんだけど

服脱いだこと以外覚えてない


他はなんか喉に突っ込まれてオエって

なったの何回もされたかな


目をつむってくれないかな〜

そうじゃなくてギュッと

目を力入れてつむって


「あれ?上手くできない」

目をつむると震える

この時初めてまばたきおかしいって

自覚した瞬間でした


2週間が過ぎ、退院だと思ってたけど

出してくれなかった…


その頃男性と女性の医師が

「ちょっといいかな?

診察するからついてきてくれる?」

と、ナースステーション連行される


お決まりの反射の確認や

アイス食べる時にもらう

木のヘラの長いやつを

のどに入れてまたオエってやるし

注射器持ってきてるし

アンプルパキッて折って

注射器で吸ってるし


男性医師が

「あ、最初は半分だけにして

1回で全部入れないでね」

と、女性医師に指示してる


アンプルには

「アンチレックス」って書いてあった


「気持ち悪くなったら言ってね」


じゃあ、ストップウォッチ⏱

「入れますよ」


「どう?大丈夫?」


え〜〜

めっちゃ力みなぎる。

なにこれ。ちゃんと喋れる

つば飲み込める

目がカッと見ひらく

「あれ?治っちゃった?」

みたいな感じだった


1分経過…

あと半分入れてみてと指示が…


あっ、オエ〜って吐き気と

目の前がチカチカして

気持ち悪い〜


マジでゲロ吐きそうになった


初めてのテンシロンテストだった

あの好調さは異次元の感覚で

クセになりそうだった

でもすぐに元に戻っちゃった


初テンシロンテストのあと外泊し

自宅に戻った

数日後また病院へ


それからは神経内科の医師が

耳鼻科の病棟に通う形で

診察することになった


また裸にされて

歩かされたりコツコツされたり

オエってされたり

髄液取られたり

動脈採血されたりした

筋電図もやった

針刺すやつも

電気ビリビリするやつも

針はいいけど、電気ビリビリは

めっちゃ泣いた

だって顔にやるんだもん痛いじゃん

(今の誘発筋電図の検査は

昔ほど痛くない

今って腕を板にくくりつけたり

濡らしたマジックテープとか

使わなくなってる

技術の進歩に関心!)


すぐにメスチノンをもらって

飲み始める事になった


退院時、メスチノン半錠の処方を

1日3回 毎食後

しかも錠剤は嚥下障害がひどいので

飲めないから粉末にすると言う…

わがままぶりを発揮してた


とは言え退院する事になった

入院期間は2週間の予定が

1ヶ月になった


この時来た男性の医師

このあと思わぬ事で

うちの家族と関係する事に

なるんですが、それはこの次に