帯広市の「五十番」さんです。
北海道帯広市西1条南4丁目8-7
大通から一本脇道に入った場所に佇む老舗ラーメン店です。
以前は電信通り沿いにありましたが、現在の場所に移転してからも地元で古くから愛されている存在です。

暖簾をくぐると、カウンター中心のこぢんまりした店内に、新しい店舗ながら昭和の名残を感じる懐かしい雰囲気が漂います。昼時は常連さんを中心に、サラリーマンや買い物帰りの方で席が埋まる人気ぶりです。
今回いただいたのは看板メニューの「辛みそラーメン 中辛」。
見た目からして鮮やかな赤色の油膜が表面を覆い、見た目にインパクトがありますが、見た目ほど辛くはありませんので、安心してください。

レンゲを口に運ぶと最初にコク、すぐにピリリとした辛味が追いかけてきます。辛さは強すぎず、味噌の甘みと深い旨味をしっかり感じられるバランス型。ベースのスープは動物系のしっかりした出汁で、飲み進めるほどにクセになります。
中太の縮れ麺はやや硬めに茹でられており、スープとの絡みが絶妙。噛むごとに小麦の風味が立ち、スープをしっかり拾い上げてくれます。
具材はネギ、のり、メンマ、チャーシューとシンプルながら、全体をうまく調和させる構成です。チャーシューは脂控えめの肩ロース系で、ほろっと崩れる柔らかさと肉の旨味が印象的でした。
派手さはないものの、地元の味として完成度の高い一杯。辛さの奥にある深みと、味噌のやさしさの共存が魅力です。店主の手際よい調理と穏やかな接客も相まって、心地よい満足感を得られました。
帯広で辛みそラーメンを食べたいなら、間違いなく外せないお店です。